17Nov
つるつるですべすべの美しい肌は大勢の女性にとってのあこがれです。そうした女性たちにとって悩みの種となるのが、容赦なく生えてくるムダ毛の存在ではないでしょうか。とくに、シェーバーや脱毛クリームによる脱毛は一時的なものですが、エステサロンでの脱毛でもなかなかなくならない産毛には頭を悩ませることが多いものです。
医療脱毛で産毛を施術しようとした場合の効果や費用、そしてリスクなどをまとめました。一般的に産毛は脱毛しにくいといわれていますが、エステサロンよりも高い効果が得られることで人気のある医療脱毛ではどうなのでしょうか。医療脱毛での産毛処理について解説していきます。
産毛は脱毛しにくい!原因とは
結論から言うと、エステサロンでフラッシュ脱毛をする場合も、医療脱毛によるレーザー脱毛をする場合のいずれにしても、産毛は脱毛しにくいということが言えるようです。
産毛よりも脇やVラインの太くて濃い毛のほうが比較的効果が出やすく、すべすべのお肌になったと実感しやすいのです。
一見すると、顔や背中などに生えている産毛は細くて柔らかく、簡単に除去できそうに見えるかもしれません。では何故、太いムダ毛よりも産毛のほうが脱毛しにくいのでしょうか。
それには、脱毛で用いられるマシンのメカニズムと深い関係があります。
脱毛の際に用いられるマシンは、レーザーなどを照射してムダ毛に働きかけます。そのレーザーは毛の中にある黒い色素であるメラニンに反応しているのです。そのため、メラニン色素がたくさん含まれている部分に強く働きかけるわけです。
黒いムダ毛の中にはたくさんのメラニン色素が含まれているためレーザーが集中しやすく、毛根の細胞を破壊することでムダ毛をなくす作用があります。
ところが、細く薄い産毛の中にはメラニン色素があまり含まれていません。そのため、周りの皮膚との違いがあまり際立たず、細胞を破壊しにくくなってしまうのです。
同じ理由で白髪や金髪などのムダ毛も、レーザーを用いる脱毛では効果があまり得られません。逆に、皮膚の色が黒かったり日焼けした肌だったりすると、その部分にレーザーが集中してしまい、やけどなどの原因となってしまうことがあります。
このような理由で、産毛は脱毛しにくいタイプのムダ毛だといわれています。
産毛が生える「顔」や「背中」!費用が高額になる場合も
産毛が気になる部分は人によっていろいろありますが、顔の産毛や口周りの薄いひげが気になるという女性は少なくありません。体内のホルモンバランスの影響で、女性であってもひげや産毛が濃くなってしまうケースもあります。
しかしひげは目立ちますし、顔が産毛でおおわれていると顔色が暗くなり化粧乗りも悪くなります。そのため、ムダ毛処理が欠かせないパーツです。
産毛処理にシェーバーを使うと肌が傷ついてしまうという心配があるので、エステサロンや医療脱毛で脱毛をする女性も増えています。
ただ、顔の産毛はメラニン色素の含有量が少なく、なかなか効果が出にくい部分です。しかも、顔の皮膚は薄くデリケートな部分ですから、ただ単にマシンの出力を上げれば良いという問題ではありません。そのため、顔のムダ毛を完全に脱毛するには、繰り返しレーザーを照射する必要があります。
繰り返し施術を受けることで料金が高額になってしまう可能性があるということを覚えておきましょう。
また、脱毛後は数日間施術した部分の皮膚に赤みが出ることがありますが、顔だと赤みが人目に付き目立ってしまうことを心配する人もいます。
他にも、背中の脱毛も人気があります。
背中は自分からは見えないので気が付きにくいものですが、水着になる機会や露出の高い服を着ると意外と目立つ部分です。そのため、きちんとムダ毛処理をしておきたいもの。
しかし背中は広範囲のパーツであるため、背中全体を脱毛しようとすると金額が高額になる可能性が高いです。このように、産毛の脱毛はコストが高めであるという点も覚えておきましょう。
毛が太くなることも… 産毛脱毛のリスクとは
医療脱毛は産毛を薄くするだけでなく、美肌効果やシミ、ほくろを薄くするといった効果があるなど、たくさんのメリットがあります。
しかし高い効果がある一方で、当然ながらデメリットもあります。メリットとデメリットの両方をきちんと理解しておくことが大切です。
例えば、医療脱毛は出力の高いマシンを用いてレーザーを当てるというものですから、肌への影響は避けられません。出力が高すぎたり、肌の状態が悪かったりすると、軽いやけど状態になる場合もあります。また、赤みが出て数日間続くということも見られます。
そのほかにも、時には硬毛化や多毛症と言われる症状が現れることがあります。これは、レーザーに反応して毛が太くなってしまうことで起きます。
実際に毛が多くなるわけではありませんが、毛が太くなるため、脱毛する前よりも毛が全体的に増えたように感じてしまうというわけです。
特に、産毛の脱毛の際にはこの硬毛化の症状が現れやすいです。先ほど述べたとおり、細い産毛はメラニン色素が少ないためたくさんの光を集めることができず毛の細胞に弱い熱量しか届きません。
弱い熱量では細胞を破壊するところまでいかず、かえって活性化するきっかけを与えてしまうのではないかと考えられています。
この硬毛化の確率は、スペインの脱毛を行う施設の統計によると約10%だったようです。機械を変えたり熱量を変えたりして脱毛を続ける場合もあれば、一時的に脱毛を中断して様子を見るなどの方法で対処することがあります。
ここで取り上げたようなリスクがあるということを理解したうえで、脱毛を受けることが大切です。
産毛を効率よく脱毛したい!医療脱毛レーザーの種類をチェック
脱毛の種類にはいろいろなものがありますが、脱毛のマシンによって波長などの特徴が異なります。人によって毛や皮膚の状態には差がありますから、当然マシンの中にも合うものとあまり効果を発揮しないものがあるのです。
ここでは、医療脱毛に使われるレーザー3つの種類と特徴について見ていきましょう。
1つ目は、アレキサンドライトレーザーです。
このマシンは、レーザー媒質にアレキサンドライトという固体を使用しています。波長は755nm前後とほかの2つと比べると短めで、パルス幅20マイクロ秒のロングパルスレーザーです。
毛のメラニンに反応して集中的に効果を発揮するため、産毛には効きにくいのが特徴です。
2つ目は、ダイオードレーザーというマシンです。
日本の医療脱毛のシーンで最もよく使用されており、レーザー媒質は半導体で、波長は810nm前後です。
こちらもメラニンに反応するタイプのレーザーなので産毛が得意というわけではないのですが、アレキサンドライトと比べると産毛にも効果が出やすいと言われています。
3つ目は、ヤグレーザーです。
このマシンの特徴は、波長が1064nm前後と長いことです。波長が長いため表面のメラニンの吸収率が低く、日焼けした肌でも脱毛が可能となります。
ただし色素に反応しにくいため、太く濃いムダ毛には効果的なものの、産毛にはあまり効果がないと言われています。
3種類のマシンごとに波長が異なり、産毛への効果も違っています。脱毛には個人差があるので、自分に合ったマシンを見つけて効果的に脱毛をしていきましょう。
エステサロンで産毛を脱毛…効果は弱い?
医療脱毛だけなく、エステサロンで脱毛を行なう人もいます。エステサロンは専門的知識を持つ医師がいるクリニックと比べるとコストが安く、その点からエステサロンでの施術を選ぶケースもあります。
では、エステサロンでの産毛の脱毛の効果はどのくらいなのでしょうか。エステサロンのフラッシュ脱毛で用いられる方法2つを見ていきましょう。
IPL脱毛
この方法の脱毛メカニズムは、毛の中に含まれるメラニン色素に作用して細胞を破壊するというものです。そのため、メラニン色素の含有量の低い産毛への効果はやや低めです。
波長は機械によって違いがありますが、一般的には500~1200nmほどです。
フェイシャルに適した波長もあり、600~700nmほどが顔周りの産毛の脱毛に適しています。
S.S.C脱毛
S.S.C脱毛はイタリア生まれのマシン、M.S.クリプトン、P.S.クリプトンを用いた脱毛です。
こちらのマシンの波長は550~1400nmほど。光の照射前にジェルを塗り、抑毛効果のあるジェルと光との相乗効果によって脱毛をします。
ジェルにより肌がカバーされるので痛みが少なく、敏感肌でも安心というのがメリットです。しかし、脱毛スピードは比較的遅く、産毛に対する効果は弱めです。
医療脱毛に比べると、エステサロンで産毛を完全に脱毛するのは難しいという点も含めて、どこで脱毛するか考えましょう。
産毛をしっかりなくすために!脱毛の回数は多めが良い
産毛を脱毛する場合には、どれほどの回数の施術を受ける必要があるのでしょうか。
濃くて太いムダ毛の場合には、医療脱毛での脱毛は比較的短期間で効果を発揮するので、およそ5回の施術で脱毛が完了すると言われています。しかし、産毛の場合はもっと時間と回数がかかってしまいます。
マシンの出力調整が難しい
ひとつの理由は、産毛の場合は脱毛で用いるマシンの熱量の調整が難しくなるということです。
メラニン色素が薄くてなかなか熱量を集められない産毛の場合、熱量を高めに設定しないと処理ができません。
ただ、熱量を上げるということはその分肌への負担が増えるということ。不必要な肌トラブルを軽減するためにも、肌の耐久度など全体的な様子を見ながら慎重に熱量を調整する必要があります。
初回の施術時は安全を考えて控えめの熱量で行なうため、処理できない産毛が残ると考えられます。そのため、繰り返し通う必要があるのです。
産毛は毛の周期が異なる
脱毛は毛の生え変わる周期に合わせて行ないますが、細い産毛は生えるスピードが遅く、しかもそれぞれの毛の太さに応じて周期が異なるという、なんとも面倒な特徴があります。そのため、毛の周期に合わせて幾度も回数をかける必要が出てきます。
こうした理由から、医療脱毛でも顔や背中などの産毛は一度に脱毛しきることができません。通常のムダ毛よりも長めの、6~8回のコースが目安になるでしょう。
こうした特徴を踏まえて、産毛をしっかり脱毛するためには医療脱毛であっても回数を多めに設定するのがおすすめです。
効果が不安な方は!カウンセリングやお試し施術を活用
産毛の脱毛は、ほかの部分と比べて効果がすぐに表れにくくリスクもあるということを聞くと、思うような効果が得られるのだろうかと心配になってしまう人もいることでしょう。もちろん、脱毛の効果には個人差があるので、確実に脱毛ができると断言することはできません。
医療脱毛を試してみたいけれど効果が不安だと感じる人は、事前にカウンセリングを利用して見るのはいかがでしょうか。
料金や施術に必要な期間、効果やリスクなど不安に感じている点をカウンセリングで聞くことができます。肌や毛の状態、体調などを専門知識のあるスタッフに見てもらい、脱毛のメカニズムや流れについて説明を聞く機会になります。
無料のカウンセリングなどのサポートが充実したクリニックを選ぶのがコツです。また、お試しで脱毛体験ができるクリニックもあるので、こうしたサービスを活用して試してみるという方法もあります。
もちろん、産毛はすぐに効果が出るものではありませんから、1回で産毛がなくなるという劇的な変化は実感できません。しかし、実際の医療脱毛を肌で体感できるというのはたいへん貴重な機会です。
無料の体験もありますし、激安価格で、期間限定で何度でもお試しができるというタイプのサービスを提供しているケースもあります。
クリニックやスタッフの雰囲気はどうか、どんなマシンがあるか、痛みなどはどれくらいあるのかといったポイントをチェックする目的で、お得に体験コースを利用するのがおすすめです。
なかなかなくならない産毛… 【医療脱毛ならつるつるになる?】のまとめ
濃くて太いムダ毛に比べて、エステサロンや医療脱毛でもすぐには効果が表れない産毛の脱毛。施術回数が多くコストがかかりやすいことや、硬毛化のリスクが高いなどデメリットもありますが、根気強く通って自分に合ったマシンを使用することで頑固な産毛をきれいに処理し、すべすべの肌を得ることにつながります。事前カウンセリングやお試しの脱毛体験などのサービスを上手に活用しながら不安を取り除けると良いですね。専門知識のある医師による施術を受けられ、アフターケアも安心できるクリニックでの医療脱毛を試して美肌を手に入れてみましょう。
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