12Dec
全身の毛を脱毛してツルツルのお肌を手に入れたいと思う人は多いことでしょう。脱毛すると、毎日のムダ毛処理にかける手間や時間が節約できるのでとてもお得です。しかし、脱毛方法には大きく分けると医療脱毛とサロン脱毛の2つがあり、どちらを選択したほうが良いのかわからずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
医療脱毛とサロン脱毛にもそれぞれメリットとデメリットがあるので、一概にどちらのほうが優れているかはいうことができません。そこで今回は、医療脱毛とサロン脱毛の違いを明らかにして、それぞれをどのように利用すれば良いのかを詳しく解説していきます。
レーザー脱毛とサロン脱毛の違い!医療脱毛のメリットとは
医療脱毛とはクリニックなどの医療機関で行われる脱毛方法のことで、医師の監督のもと行われます。
そのため、施術中や施術後に肌トラブルなどが起きても、すぐに医師の診察を受けられるというメリットがあります。
一般的に医療機関で行われる脱毛方法はレーザーを使ったレーザー脱毛ですが、医師が行うからといって施術に際してリスクがゼロというわけではありません。
肌が弱っている場合には赤くなったりヒリヒリしたりすることがありますが、そのような場合でも医師がすぐ近くにいるのでなにかと安心です。
また、施術後に保湿を怠ったり肌に紫外線やお風呂のお湯などによる刺激があったりした場合でも、肌トラブルが引き起こされることがあります。その際にも同じクリニックに相談すれば、適切なアドバイスや指示が受けられることでしょう。
医療脱毛の脱毛効果は国も認めているところであり、医師以外で医療脱毛を行うことは認められていません。
医療レーザー脱毛は毛を作る核である毛母細胞を破壊するため、永久的に毛が再生しない仕組みです。
医療レーザー脱毛の効果は、脱毛効果には個人差があるもののエステ脱毛の約3倍ともいわれているため、必然的に脱毛完了までの期間がエステ脱毛よりも短くなるのも、医療脱毛のメリットのひとつです。
医療用のレーザーは、施術1回あたりの脱毛効果が高いため、脱毛を完了するまでの回数もエステ脱毛より少なくて済みます。
一般的には、エステ脱毛のおよそ2分の1から3分の1程度の施術回数で脱毛が完了するとされています。
脱毛中は紫外線を避けたり肌の保湿を入念にしたりしなければいけませんが、医療脱毛の場合は肌の手入れにかける時間が短くて済むので楽に感じられるでしょう。
医療脱毛は高い効果と安心を得られるのが特徴です。
痛みが気になる…医療脱毛のデメリットとは
一方、医療脱毛にもデメリットは存在します。
まず挙げられるのは、高い効果と引き換えに、施術に際しては痛みが伴うことが多いということです。
レーザー脱毛は毛母細胞を熱で破壊するため、熱が皮膚に伝わると痛みを覚えます。
特に初めてレーザー脱毛をする場合には、部位にもよりますが毛の量が多かったり太い毛が生えていたりするため、レーザーの威力を上げた状態で行われることがあります。痛みは施術回数を数えるごとに減っていくので、2回目、3回目はそれほど痛くはなくなります。
なぜなら、1回目の施術によっておよそ半数から3分の1近くの毛母細胞が破壊され、毛の総量は圧倒的に減っていくからです。
医療脱毛は効果が高いとされているため、必然的にクリニックに通う回数はエステ脱毛でエステに通う回数よりも少なくて済みます。しかしその分、1回あたりの施術費用が高いというデメリットがあります。
通う回数が少なくて済むため、トータルでコストを見たときにはエステ脱毛と比べてそれほど大きな違いはありません。
ただし、それでもスタッフに医療従事者や設備がそろっているクリニックのほうが、平均的にやや料金が高い傾向にあります。
また、レーザー脱毛はその強力な威力のため、火傷や毛嚢炎などを引き起こすおそれもあります。
医療脱毛に使われるレーザーはメラニン色素に反応するため、肌が焼けて黒くなっている場合や人為的ミスで照射威力を上げすぎたなどの理由で、火傷をするリスクが高まります。
毛嚢炎とは毛穴の奥に細菌が入り、炎症が起きる皮膚病です。
毛嚢炎はムダ毛処理の際に起こることがあるもので、医療脱毛以外でも起こりえます。ニキビのようにブツブツしており、化膿するとそれぞれの毛穴が赤く腫れることがあります。
リーズナブルに通いやすい!エステサロン脱毛のメリット
エステサロンで行われるエステ脱毛は、リーズナブルな価格が消費者にはうれしい脱毛方法です。
レーザー脱毛と比較すると効果が薄いためエステに通う回数は多くなるものの、1回あたりの費用は医療脱毛よりも安価です。試しに脱毛してみたいという場合や、永久脱毛ではなく適度に減毛したいという場合などにエステ脱毛は使い勝手があるでしょう。
エステサロンではお得なキャンペーンを展開していることもあるので、タイミングが合えば格安で脱毛をするのも夢ではありません。
エステで行われる主な脱毛方法はフラッシュ脱毛や光脱毛と呼ばれるもので、レーザー脱毛よりも威力が弱くなっています。
なぜなら、レーザー脱毛は単一の波長の光を集中的に当てることで脱毛をしますが、フラッシュ脱毛の場合は複数の波長を持った光を広範囲に当てて脱毛する方法だからです。
しかし、威力が弱いということは必ずしもデメリットに働くわけではなく、逆に施術中の痛みが少ないというメリットをもたらしてくれます。どうしても医療脱毛の痛みに耐えられなかった人は、まずはエステ脱毛で毛の量を少なくしてから医療脱毛に臨むこともできるでしょう。
エステサロンで行うフラッシュ脱毛は、基本的にエステティシャンが行います。医療従事者以外でも行えるため、女性だけのスタッフで構成することも可能です。そのため、男性医師や看護師などのいるクリニックでは脱毛行為をしたくないと思う女性でも、気軽に行けるというメリットがエステ脱毛にはあります。
プランによっては高価に!エステサロン脱毛のデメリット
続いて、エステサロンで脱毛するデメリットも見ていきましょう。
上述したように、エステ脱毛の威力は医療脱毛と比べると弱いという特徴があります。そのため、脱毛を完了するまでの期間が長くなってしまい、何年もエステサロンに通わなければならなくなることがあります。
通う回数も必然的に多くなるため、1回あたりの料金が低くても結果的にコストパフォーマンス的にはあまり良くないということができるでしょう。回数を重ねなくてはならないということは、その分交通費などの別の費用もかかってきます。
そのため、トータルでコストを見ると高価になりやすいのが、エステ脱毛のデメリットです。
また、一般的にメラニン色素が強い太く濃い毛は脱毛しやすいといわれていますが、エステ脱毛は医療脱毛と比べると威力が弱いため、どうしても濃い毛は思うほど処理しきれない可能性が出てきます。
一方で、産毛や細い毛にはメラニン色素が少ないため、威力の弱いエステ脱毛の光には反応しないおそれもあります。
エステ脱毛の効果を最大限に得たいのなら、フラッシュを当てる部位はきちんと選ぶ必要があるでしょう。
エステサロンに脱毛に行くと、場合によっては他のエステプランに勧誘されるケースもあります。エステサロンもビジネスなので、利益になることは積極的に行います。そのため、勧誘がわずらわしいと考える人にとっては、エステサロンでの脱毛はあまり向かないかもしれません。
クリニックの場合は他の美容プランに勧誘される可能性は少ないので、脱毛だけを行いたい人はクリニックに行くほうが良いかもしれません。
どっちがいいの?パーツによって脱毛方法を使い分ける
医療脱毛にもエステ脱毛にも一長一短があるため、すべての部位をどちら一方の方法だけで脱毛するのはあまりおすすめできません。それぞれの違いを上手に利用して、効果的で痛みの少ない脱毛を行うのが賢い選択といえます。
全身脱毛をする際に、最も強い痛みを感じる部位のひとつといえばVIOゾーンです。
VIOは痛みに対してデリケートな場所にもかかわらず太く濃い毛がたくさん生えているため、脱毛の際に痛みを感じる人はたくさんいます。
もちろん、感じられる痛みには個人差があるため、医療レーザーでのVIOゾーンの脱毛は耐えられる程度の痛みだったという人から、麻酔をしていても涙が出るほど痛かったという人までさまざまな意見があります。しかし、いずれの場合も「VIOゾーンはかなり痛い」というところでは認識が一致しています。
痛みにとりわけ弱い人がVIOゾーンを脱毛する際は、より痛みが少ないと考えられるエステ脱毛を選ぶのは良い選択といえます。痛みを感じやすい部位はその他にも、ワキや顔などが挙げられます。
その一方で、医療脱毛のほうが適している部位もあります。
背中や顔の産毛などは、医療脱毛のほうが良いと考えられます。
その理由は、
産毛は毛自体が細かったり、毛が密集せずに生えていたりするので、エステ脱毛では効果があまり感じられない
可能性があるからです。
また、背中などはそれほど敏感に痛みを感じる部位ではありません。威力が強く痛みを感じやすい医療脱毛だとしても、思ったほど痛いとは感じないことでしょう。
施術部位の毛の状態や痛みをどれくらい感じる部位かをよく考えて、脱毛方法を選ぶようにしましょう。個人差はありますが、痛みをそれほど感じない部位としてはその他にも腕やスネなどが挙げられます。
永久脱毛は「医療脱毛」でしかできない
永久脱毛といっても、どのような状態となれば永久に脱毛されたと呼べるのかわからないという人は多いかもしれません。日本医学脱毛協会による永久脱毛の定義では、2年~3年にわたる脱毛を行ったところ、およそ90%の人に6カ月~1年以上の脱毛効果がみられたものとされています。
一方、AEA(米国電気脱毛協会)による永久脱毛の定義によると、脱毛終了から1カ月後の時点で毛の再生率が20%以下の場合となっています。
このように、脱毛の定義にはグループによって見解が異なっています。しかし、どのような定義にせよ、医療脱毛は毛根で毛をつくっている「毛母細胞」を破壊するため、半永久的な脱毛効果を得られるものです。
毛母細胞が壊されると、理論上はその毛穴からはもう毛は生えてきません。
毛母細胞の破壊は医療脱毛でしか行えないため、エステ脱毛では脱毛後も毛が生えてくる確率は高いと考えられます。
特に、今後も毛が生えるのが不要だと感じる部位に関しては、レーザーで永久脱毛をすると今後のお手入れの必要も無くなるので良いでしょう。
エステ脱毛では、永久脱毛のように毛を半永久的に生えさせない効果はうたえないものの、減毛効果はうたうことができます。毛が生えている部位など、毛の種類によっては感じられる脱毛効果が弱い場合があるからです。しかし、部位によっては永久脱毛したいところとそうではないところがあるかもしれません。
2つの脱毛方法の違いを理解し、うまく利用して使い分けることがポイントです。
こんな人は医療脱毛が適している!
脱毛をしたいけれど、結局医療脱毛にすべきかエステ脱毛にすべきか決断できない人もいるかもしれません。
医療脱毛に適している人は、できるだけ早く脱毛効果を得たい人といえます。
脱毛はやり方によって完了するまでの時間が大きく異なります。基本的に、脱毛を継続中の間は毛を毛抜きなど根元から抜くことはできず、ムダ毛を処理する際はカミソリなどで表面の毛のみを処理する必要があります。
脱毛が完了するまでの間ずっとカミソリなどで処理し続けなければならないため、肌が弱くカミソリ負けをしやすい人などは、できるだけ早く脱毛を終えたいと考えることでしょう。
また、脱毛中は紫外線を極力避ける必要があるため、夏でも露出の多い格好はすることができません。
一般的に、医療脱毛では脱毛部位によるものの、およそ1年半から2年程度の時間がかかります。
エステ脱毛ではそれよりも2倍〜3倍程度の時間がかかるため、脱毛効果を早く実感したい人には医療脱毛のほうが向いています。
高い脱毛効果を求める人も、医療脱毛のほうが適しているといえるでしょう。エステ脱毛では永久脱毛をするのが難しく、効果は毛の総量を減らす減毛程度に考えていたほうが無難です。
以前エステサロンで脱毛をした経験があり思うように満足できなかった人も、医療脱毛を選択してみてはいかがでしょうか。
すでに述べた通り、医療脱毛の威力はエステ脱毛よりも高く、より脱毛効果が高いと考えられます。減毛だけでは満足できなかったり、エステ脱毛で肌トラブルがあったりしたのなら、次は医療脱毛で医師の監督のもと施術を受けてみると良いでしょう。
医療脱毛とエステ脱毛はさまざまな面で異なっているため、エステ脱毛で思うようにいかなかった場合でも、諦めずに医療脱毛で再挑戦してみてください。
医療脱毛とエステサロン脱毛… 明確な違いを知っておこう
医療脱毛とエステ脱毛には、機械の威力や脱毛にかかる時間・費用など、いろいろな面で違いがあります。それぞれの特徴やメリット、デメリットを把握しておくことで、よりお得で効果的な脱毛を行うことができることでしょう。医療脱毛とエステ脱毛は、多くの場合相反する関係にあります。例えば、痛みは医療脱毛のデメリットのひとつですが、エステ脱毛では痛みの少なさがメリットとなります。一方で、威力の弱さはエステ脱毛にとって短所となりますが、医療脱毛では威力が強いのが長所です。医療脱毛にないところをエステ脱毛で補えば、無理なくムダなく脱毛が行えることでしょう。それぞれの長所を活かして、後悔のない脱毛をしていきましょう。
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