4Feb
便秘が原因で肌荒れになってしまうことがありますが、そのメカニズムと主な症状はどのようなものがあるのでしょうか?ニキビやくすみが改善しない場合には便秘を解消すると効果的かもしれません。
便秘が原因で肌荒れになることがあり、主な症状としてはニキビやくすみなどがありますが、乾燥が続いて改善しない時にも便秘が原因であることがあります。便秘による肌荒れのメカニズムとあわせて対策法もご紹介しておりますので、便秘をスッキリさせて肌トラブルの無いお肌を目指していきましょう。
便秘で肌荒れになる?
『肌は内臓の鏡』と言う言葉があるように、便秘と肌は密接な関係にあります。
便秘だけでなく、例えば、ひどいじんましんが出たら実は内臓疾患だった、ということもあるのです。
便秘になったらニキビが出来た、という経験のある人もいると思います。便秘が原因で肌荒れを起こすことは、全然珍しいことではありません。
むしろ便秘で肌荒れになったことのない人の方が少ないかもしれません。
参考⇒ニキビの原因と効果的な治し方は?【食事の改善は基本です!】
便秘になると自律神経の働きが低下し、血の流れが悪くなります。
肌の新陳代謝も悪くなり、免疫力も低下していきます。
そのため、便秘のときの肌は『肌トラブルを非常に起こしやすい状態』であると言えます。とても無防備な状態、ということですね。
便秘で肌荒れになるメカニズムは?
では、なぜ便秘になると肌荒れが起こるのでしょうか。
そのメカニズムについて説明したいと思います。
わたしたちの腸内には『善玉菌』と『悪玉菌』か存在します。便秘になっている腸内は、悪玉菌が優勢になっています。
悪玉菌は有害物質(毒素)やガスを発生させます。
これらは普通は便として排出されますが、便秘だと腸に溜まったままです。毒素を体内に留めておくことは危険なので、体外に排出するために腸壁や血液中に溶け出していきます。そうして毒素は全身を巡ることになるのです。排泄機能が低下すると肌に悪影響を及ぼすのはこのためです。
わたしたちの体は腸壁に溶け出した毒素をなんとか体外に出そうと、汗や皮脂に混じって毛穴から排出していきます。毒素の排出が優先され、本来排出すべき汚れなどが溜まってしまい、その結果として肌荒れが起こってしまうのです。
主な症状は?
『肌荒れ』とひとくくりに言っても、肌荒れには様々な症状があります。
便秘が原因で起こりやすい肌荒れの症状は、主に
- ニキビ
- 吹き出物
- くすみ
- カサカサする
- かゆみ
などです。
どんな症状が出るかは元々の肌質なども関係してくるので、必ずコレ!と言えるものはありません。一般的にはニキビなどが多いのではないでしょうか。
このように便秘が原因で様々な肌トラブルを起こしたときは、外側からのケアだけでは意味がありません。
いくらニキビに効く化粧品を使っても、根本的な原因である便秘を改善しないことには何度も繰り返すことになってしまいますね。
肌トラブルの改善とは、『今ある症状』を改善するだけでなく、『繰り返さない』ことが大切なのだと思います。
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ニキビはもっとも多い症状
便秘が原因で起こる肌トラブルの中で、最も多いのがニキビです。
なぜ便秘になるとニキビが出来やすいのかと言うと、先ほど『便秘で肌荒れになるメカニズム』の項目で話したとおり、毛穴が毒素を排出することを優先してしまうからです。つまり、本来の仕事である汚れや余分な皮脂を排出することがおろそかになってしまうのです。
ニキビは、毛穴に皮脂や汚れが詰まることで起こります。
毒素を排出することに時間を取られ、皮脂や汚れが毛穴に溜まっていってしまいます。これが、便秘とニキビの関係です。
便秘が原因でニキビが出来ているわけですから、便秘を解消することが大切になります。
食生活を見直してみましょう。
食物繊維を含む根菜類や海藻類、乳酸菌などを意識して食べるようにしましょう。
くすみも原因に?
便秘が原因で起こる肌荒れの一つに、『くすみ』があります。
くすんでいる肌は活気がなく、土気色のような不健康な色をしています。くすみがあるだけで老けて見えるなど、あまり良いイメージはありません。
参考⇒肌のくすみの原因は糖化や乾燥!【ファンデーションが引き金にも?】
こちらも理由はニキビと同様、便秘によって発生した毒素が体内にまわり、皮膚から排出しようとするのが原因です。どんなに効果の高い化粧品でスキンケアをしてもあまり効果が得られないときは、くすみの原因は便秘かもしれません。
症状としてくすみが表れたときは、腸の血行が悪くなっている可能性があります。ですから、腸の血行を良くすることが大切です。
マッサージをしたり、温めたりすることが効果的だと思います。マッサージや温めることは便秘の改善にも効果的です。
健康的な肌でいるためにも、腸の血行を良くして便秘を解消していきましょう。
乾燥が酷いときも
空気の乾いている冬は、特にお肌は乾燥しがちです。
参考⇒冬の乾燥肌の原因は保湿不足?【化粧水やクリームで対策!】
普段よりも念入りに保湿をしているという人も多いことでしょう。しかし、いくら乾燥対策をしても乾燥してしまうこともあります。
それは便秘が原因かもしれません。
- 元々乾燥肌の人が便秘のせいで余計に乾燥してしまう
- 普段は乾燥とは無縁なのに便秘のときは肌がカサカサする
などの悩みをもつ人は意外と多いものです。
便秘になると、それだけで肌に負担がかかります。『毒素を排出する』という仕事が増えるからです。そのため皮膚の生成メカニズムが崩れてしまい、肌が乾燥してしまうのです。
乾燥は様々な肌トラブルを引き起こす原因になりますから、なんとしてでも阻止したいものです。
参考⇒乾燥肌は体質改善で治る?【化粧水やクリームの選び方は】
食事や生活習慣を見直して、便秘を改善していきましょう。便秘が改善したら肌に潤いが戻った!という人もいるようですよ。
漢方で改善できる?
便秘になっても、出来るだけ下剤などの薬は使いたくないですよね。
しかし便秘のせいで肌荒れまで起こしてしまっている場合は、やはり早急なケアが必要になります。
そんなときにオススメなのが漢方です。
漢方は薬ではないので、副作用などの心配はほとんどありません。体質や便秘のタイプによって効果的な漢方は変わってくるようです。
主なものをいくつか紹介しますね。
まずは便秘に効くとされる漢方です。
- 捕中益気湯(ほちゅうえっきとう)
- 桂枝加芍薬湯(けいししゃくやくとう)
- 乙字湯(おつじとう)
- 防風通聖散(ぼうふうつうせいさん)
次に肌荒れに効くとされる漢方です。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 四物湯(しもつとう)
などがあります。
もちろんこの限りではありません。自分に合った漢方が何なのかを知りたい人は、漢方専門店などに相談に行くと良いと思います。
また、便秘による肌荒れに効く漢方には市販のものもあります。
- 首烏片(しゅうへん)
- 当帰飲子(とうきいんし)
などですね。
市販のものなら手軽に試せますし、一度試してみてはいかがでしょうか。
便秘が原因でニキビやくすみに!【肌荒れのメカニズムは?】のまとめ
老廃物が体内に留まっていることは肌にはもちろんですが、健康にも良くありません。毎朝するっと出す習慣を身に着けていきましょう。
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