28Jan
乾燥肌を改善させるためにはスキンケアや食事などの生活習慣、そして体質改善が有効といわれています。化粧水やクリームを使って治すこともできますが、商品の選び方には注意が必要です。また乾燥肌はニキビなどの肌トラブルを引き起こすこともあります。
乾燥肌の原因は年齢や体質、環境にライフスタイル、そしてストレスなどがありますが、乾燥肌を治すためには体質改善がおすすめです。体の中から改善するので、強い肌になることができます。予防法としては化粧水やクリームがおすすめです。
記事下部では肌のうるおいを長くキープさせる1日中うるおいパックをご紹介しております。ご期待ください。
乾燥肌とは?
乾燥肌=ドライスキンと呼ばれ、皮脂の分泌量の低下・角質細胞間脂質の減少が原因で角質の水分含有量が低下している状態のことを言います。皮膚の水分は、発汗・不感蒸泄により失われ、体内側や大気中の水分により供給されて一定に保たれています。
しかし皮膚表面の潤いがなくなり、カサカサと白く粉をふいたようになることもあります。これは鱗屑(りんせつ)と言い、角質層の結合性が弱くなったために、壊れた角質細胞が皮膚表面に付着してしまい、結果白く粉をふいたように見えるのです。
乾燥は秋冬などの乾燥した季節に起こるものというイメージが強いですが、近年ではエアコンの普及などにより、季節を問わず乾燥肌に悩む人も増えています。
乾燥肌の原因は?
乾燥肌の原因には、主に
- 年齢
- 体質
- 気候
- 環境
- ライフスタイル
- ストレス
などの要因や、
- 腎不全
- 粘液水腫
- 栄養障害
- ビタミンA欠乏症
などの病気によるものが考えられます。
また、ネイルリムーバーなどに多く含まれるアセトンなどの脂溶性溶剤が肌に触れることで、必要以上の脱脂(皮脂を取り除くこと)・角質細胞間脂質の破壊が起こるために乾燥肌になることもあります。
乾燥肌とは、上記のような様々なことがきっかけで
- 皮脂量の低下
- 天然保湿因子(NMF)の低下
- 角質細胞間皮質の減少
が起こるためになるのです。
NMFが低下すると皮膚の水分量が保てなくなり、角質細胞間皮質が減少すると保水機能が低下すると言われています。
乾燥肌は体質改善で治る?
体質改善をしても治らない、意味がないという意見もありますが、努力次第で「乾燥肌体質を改善」することは可能だと思います。
まずは、意識して水分補給を行うこと。
特に入浴中には、およそ300~500mlもの水分が汗として失われています。
そんなに汗をかいたつもりがなくても、こんなに水分を失っているなんて驚きですよね。つまり、入浴前後で水分補給をしなければ、これだけの水分が減っていく一方なのです。意識して300mlくらいのスポーツドリンクを補給するようにしましょう。
また、油分の補給も大切です。
動物性油よりも植物性油のほうが身体にとって良いので、普段使っている油をオリーブオイルに変えてみましょう。
うっすら汗をかく程度の適度な運動も心がけましょう。
顔だけなの?
乾燥肌と聞くと、顔をイメージしがちですが、冬に「かかとがひび割れた!」「手荒れがひどくて…」などの症状が出る人がいますが、これも全て乾燥肌と呼んでいいと思います。
顔以外で乾燥肌が目立つ場所の一例として、すね・かかと・手などが挙げられます。
すねは、もともと皮脂が少ないので、カサカサしたり粉吹き肌になりやすい場所と言えます。
かかとは、すねより更に皮脂が少ないです。ほとんどないと言ってもいいでしょう。その上全身の体重を支える役割もあるので、皮膚自体が固めになっています。乾燥によって、「パックリひび割れ」てしまう可能性が高い場所です。
そして、最後に手です。水仕事などで「濡れる」と「乾く」を繰り返すことにより、バリア機能が低下してしまい、手が荒れてしまうのです。あまりにも酷い場合はステロイドの入ったハンドクリームを使うと良いでしょう。
少し症状が良くなってきたら、ステロイドではなくパンテノールを含むハンドクリームに替えたほうが良いと思います。
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良い食べ物は?
「体質改善」の項目でもお話したとおり、使用する油はオリーブオイルがおすすめです。それから、
- ビタミンA
- ビタミンB
- ビタミンC
- ビタミンE
を積極的に摂るように心がけましょう。
- ビタミンAは新陳代謝を良くし、ターンオーバーを促進する働きがあります。
- ビタミンBは肌トラブルには欠かせない栄養素です。
- ビタミンCはコラーゲンの生成に関わっています。
- ビタミンEには血行促進作用があるので、乾燥肌だけでなく冷えにも効果があるとされています。
これらを踏まえて考えてみると、「野菜中心のメニュー」「豚肉」「果物」が乾燥肌には有効であると思います。
また、1日最低2リットルは水を飲むようにしましょう。
効果的な化粧水は?
乾燥肌の人は、「保湿目的」で化粧水を選ぶようにしましょう。
化粧水の目的は「水溶性の保湿成分を角質層に届ける」ですので、常にこれを意識します。さっぱりタイプより、しっとりタイプのほうがいいと思います。
具体的には、
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- グリセリン
- プロピレングリコール
- ブチレングリコール
- NMF(天然保湿因子)
などが含まれているものが良いですね。
ヒアルロン酸やコラーゲンは、水分吸着の働きがあるのでおすすめです。
乾燥肌に効果的な成分としてセラミドも挙げられますが、セラミドは水溶性ではないので、化粧水で補う必要はありません。セラミドは油分を含むクリームなどで補ったほうが効果的と言えます。
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ニキビになりやすい?
ニキビは、脂性肌の人がなりやすいイメージがあります。乾燥肌の人は、もともと皮脂が少ないのにニキビが出来るのはなぜ?と思いますよね。乾燥肌の人は、普通肌の人に比べて皮脂分泌が少ないです。そして、皮脂膜も薄くなるので、角質層の水分が蒸発しやすい状態になっています。
角質層の水分が少なくなると、角質は固くなり、毛穴は細く弱くなっていきます。その結果、ほんの少しの皮脂でも毛穴が詰まってしまい、ニキビが出来るのです。
ニキビの出来るメカニズムは、「毛穴に皮脂が詰まる」という脂性肌の人も乾燥肌の人も同じだったのです。乾燥肌のニキビ対策としては、水分と油分のバランスを整えることが重要だと思います。
良いファンデーションは?
まず、刺激となり得るアルコール・香料・着色料は含まないものを選びます。
ファンデーションの種類は、パウダーでもリキッドでもクリームでも、自分の好きなタイプで良いと思いますが、油分のファンデーションのほうがいいでしょう。油分のファンデーションとは、水で濡らすとはじくもので、クリームタイプやスティックタイプに多いです。
テクスチャーは軽めの方が肌への負担が少ないでしょう。また、保湿成分であるコラーゲン・セラミド・スクワラン・レシチンなどを含むファンデーションがいいと思います。
良いクリームは?
先ほど「化粧水」の項目で少しだけお話しましたが、クリームはもともと油分を含んでいるので、細胞間脂質の成分が含まれているものを選ぶようにします。
細胞間脂質の成分とは、
- セラミド
- スフィンゴ脂質
- 水素添加大豆レシチン
- リピジュア
などがあります。
セラミドは、体内に吸収されやすい「ヒト型セラミド」だと尚良いです。
ただ、あまり値段の安いクリームにはセラミドはほんの少ししか含まれていないことが多いので、セラミドが多く含まれるクリームは、それなりのお値段はしてしまうかもしれません。それから、ワセリンはお肌に蓋の役割をしてくれるので、保湿成分を肌に閉じ込めておいてくれます。状態に応じて使ってみてもいいと思います。
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