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化粧水にアルコールが含まれているのはなぜ?【理由はその働き】

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化粧水を選ぶ時、アルコールが含まれたものと含まれていないものがありますが、アルコールは化粧水にどのような働きをもたらすのでしょうか?毎日、使う化粧水ですので、成分はしっかり把握しておきたいところではないかと思います。

化粧水を手にとる女性

化粧水に含まれるアルコールをはじめとする様々な成分により、肌にあうあわないということが発生します。そもそもアルコールが何故化粧水に含まれる理由を考えることは少ないかもしれません。お肌の為に、成分について知ることも大切かもしれません。

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女性の”美”に欠かせないのが「化粧品」です。いつまでもきれいに!若々しく!というのは女性にとっての永遠の願いでもありますね。毎日のお手入れを欠かさずに行っている方がほとんどだと思います。

化粧品と言えば「ファンデーション」「口紅」「アイライン」など、”美”を直接演出するものに目が行きがちですが、これらのメイクアップの出来を左右するのが素肌の状態です。

そして、この素肌のケアに欠かせないのが「基礎化粧品」と呼ばれるものです。この基礎化粧品は「化粧水」「洗顔料」「乳液」「美容液」「クリーム」などのことを言います。

最近は”オールインワン”の基礎化粧品が数多く出回るようになりました。時間をかけずにスキンケアが出来るという点で人気が上昇していますが、使用感に物足りなさを感じる方も少なからずいるようです。

オールインワン化粧品では納得がいかず、化粧水、乳液と1つ1つ念入りにケアしている方もいらっしゃいますよね?

さて、素肌のケアに欠かせないこの化粧水ですが、成分に”アルコール”(エタノール)が含まれるものがほとんどです。

化粧水にアルコール?いまいちピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。この「アルコール」の働きや化粧水に含まれる理由についてお話していきます。

化粧水に含まれるのはエタノール

アルコールには「エチルアルコール」と「メチルアルコール」の2種類がありますが、化粧水に使われるアルコールはエチルアルコール(エタノール)です。エタノールの例を挙げると“お酒”です。身近な存在ですね。

コットンに化粧水をつけて肌になじませている女性のイラスト

メチルアルコール(メタノール)は、ホルマリンの原料やアルコールランプの燃料などに使われています。理科の授業で失明することがある、と習ったのを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。失明⇒目散る⇒メチルアルコールです。

アルコールが含まれる理由

アルコールには5つの働きがあります。

1.洗浄効果

実はアルコールには洗浄力があります。拭き掃除の際にアルコール除菌スプレーを洗剤代わりに使用する方もいます。油汚れや手垢など、けっこう落とせるのです。

化粧水にアルコールが含まれるのは、肌に残った皮脂や汚れを取り除くためなのです。

化粧水を手にとる女性のイラスト

2.殺菌作用

アルコールに殺菌作用があるのは多くの方がご存知なのではないでしょうか?

注射する前に針を刺す部分を拭きますよね?あのスーっとする感覚、それは皮膚の表面を除菌したアルコールが蒸発するときに感じるものなのです。このアルコールの殺菌作用は化粧水の防腐剤として活用されています。

3.清涼作用

2の殺菌作用でも触れましたが、あのスーッとする感覚はアルコールが蒸発する際に周りの熱を奪う“気化熱”によるものです。

また、この清涼感は、化粧水の使用感をUPさせるのにも一役買っているようです。肌に取った化粧水がずっとそのままだと浸透した!という感覚にはなりませんよね?

アルコールは揮発性が高いので、すぐに蒸発してしまいます。この「すぐになくなる感じ」が、浸透力があるかのように錯覚させるのです。

化粧水を使う女性

4.収れん作用

アルコールには肌、毛穴を引き締める働きもあります。

毛穴は温度が上がると開き、下がると収縮します。暑いと汗をかきますが、それは体温を下げるために汗を分泌するからなのです。毛穴が開くのは、汗を分泌する準備なんですね。そこで、3の清涼作用です。

清涼作用によって肌の温度が下がるとそれに伴って毛穴が締まり、肌も引き締まるのです。

5.溶解作用

この溶解作用が化粧水にアルコールが含まれる最大の理由かもしれません。というのも、化粧水に含まれる水や油に溶けにくい成分を化粧水に均一に溶かし込むには、このアルコールの溶解作用が欠かせないからです。

また、この溶解作用は化粧水の浸透力を上げることにもつながります。

アルコールには角質を溶かす働きがあり、これで肌に“穴”が開きます。この穴から化粧水の成分が浸透していくのです。このように、アルコールの働きは様々なところで化粧水の役に立っているのです。

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アルコールの影響は?

化粧水に限らず、化粧品には合う・合わないがどうしてもあります。「友人が使っていて良さそうだから」と実際に試してみると肌が荒れてしまった、という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

身近なアルコールの例に“お酒”があります。お酒が強い人、好きだけどあんまり飲めない人、全くダメな人、どれかに当てはまりますよね?

お肌の質も、乾燥肌や脂性肌に敏感肌など様々です。アルコールの特性と肌質の観点からアルコールの良しあしについてお話していきます。

乾燥肌

乾燥肌とは文字通り、肌の水分含有量が下がっている状態のことを言います。

皮脂の分泌量が少ない、肌の保湿成分が少ないなどの理由でお肌から水分が蒸発しやすい状態の肌ですね。

乾燥肌の人は肌の保水力を上げなくてはなりませんが、アルコールの特徴の一つに揮発性の高さがありました。

アルコールは皮膚にある水分を道連れに蒸発してしまうことが少なからずあるようです。貴重な水分が奪われてしまうのでは、化粧水の意味も全くなくなってしまいますね。

脂性肌

脂性肌とは、“脂”が多い肌質のことです。皮脂の分泌が過剰になっている状態ですね。

アルコールの働きに洗浄効果がありました。肌に残った皮脂や汚れを取り除く働きです。

脂性肌は皮脂が過剰な状態のこと。それならば、余分な皮脂を取り除いてくれるアルコールの働きは大歓迎!と言いたいところですが、そう簡単にはいかないのがお肌の難しいところです。

アルコールの働きに“清涼作用”がありました。あのスーッとする感覚です。さっぱりして気持ちよい!と思われる方が多いかもしれませんが、この“清涼感”はお肌にとっては“刺激”になっているかもしれないのです。

頬がヒリヒリしている女性

脂性肌の人にとっては厄介な皮脂ですが、“肌のバリア機能”というなくてはならない機能があります。

肌への刺激が強いと、この刺激から肌を守らなくては!という防御反応が働いて、また皮脂が分泌されるという好ましくない悪循環が起こる可能性があるのです。

脂性肌の方にはうれしいアルコールの皮脂洗浄作用ですが、逆に清涼感という刺激が皮脂の過剰分泌を促すことにつながりかねない、ということは覚えておきましょう。

敏感肌

敏感肌とは、ほんの少しの刺激にも敏感に反応してしまい、様々な肌トラブルを起こしてしまう肌質のことです。

保水力が低下しているのと同時に皮脂の分泌量も少なくなっている状態にあるのがほとんどです。これは乾燥肌の状態とそっくりですね?

敏感肌は些細な刺激で肌トラブルが発生してしまう、非常にデリケートな肌質です。

肌には様々な“常在菌”が存在しています。常在菌には外部の細菌から肌を保護するという、肌の健康になくてはならない働きがあります。

アルコールの働きに“殺菌作用”がありましたね。この働きによって肌の常在菌がなくなってしまうと、外部からの細菌を防ぐ壁がなくなってしまうことにつながります。

また、アルコールの揮発性の高さに伴う清涼作用も、肌トラブルを引き起こす刺激の1つになる可能性があります。

敏感肌はデリケートな肌環境をいかに保つのかが重要になってきます。微妙なバランスの上に成り立っている肌環境を保つためには、アルコールを含有している化粧品の使用は避けた方が無難かもしれません。

コットンで肌をおさえる女性のイラスト

化粧水にアルコールが含まれているのはなぜ?【理由はその働き】のまとめ

こう説明すると、アルコールの弊害について目が行ってしまうかもしれません。とはいえ、ほとんどの化粧水にアルコールが含まれているのは、アルコールの効果が優れている証拠であるともいえます。メリットとデメリットそれぞれありますが、化粧水だけですべてを解決しようとするのではなく、他の乳液や美容液などでデメリットを解消するという視点が大切なのかもしれません。

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