20Jan
敏感肌になってしまうと少しの刺激でも敏感に反応してしまい洗顔やメイクでも大変になってしまいます。敏感肌の原因はどのようなものなのでしょうか?また洗顔や化粧品で対策する方法にはどのような方法があるのでしょうか?
敏感肌の原因はいくつかあり、間違ったスキンケアや体質の変化によって化粧品やシャンプーが体に合わなくなったり、アレルギーや乾燥などなど色々な原因がありますが、敏感肌の対策も慎重に行わないと、逆効果になってしまうこともあります。
敏感肌とは?
自分の肌が敏感肌だと感じている人は、近年増加傾向にあります。では、具体的に「敏感肌」とは、どんな肌のことを言うのでしょうか。
簡単に言うと、「人よりデリケート」な肌のことです。
普通の人より刺激となるものが多く、反応を起こしやすい状態の肌、ということですね。
敏感肌の人は、同時に乾燥肌であることが多いようです。乾燥肌のときは、皮膚のバリア機能が低下しているので、ほんの少しの刺激も受けやすくなっています。化粧品で肌が赤くなったり、髪の毛が触れただけでピリピリしたり…本当に辛いですよね。
抵抗力の弱まった肌には、今までは何ともなかったものも刺激となることがあるのです。しかし、実は医学的には敏感肌という病名は存在せず、これといった定義も定められてはいないのです。なんだか不思議ですよね。
敏感肌の原因は?
敏感肌の原因となる要素はたくさんあります。
例えば、
- 間違ったスキンケア
- 化粧品やシャンプーが合わない
- アレルギー
- 不規則な生活
- 栄養不足
- 乾燥
などがあります。
近年では、日本人の2人に1人が花粉症などのアレルギーを持っていると言われています。
敏感肌がキッカケでアレルギー検査をしたら、実はアレルギーだった、なんて人も意外と多いです。
また、不規則な生活をしていると肌の抵抗力が落ちます。これは栄養不足にも言えることです。そして、敏感肌の原因で1番多いのが「乾燥」だと言えます。乾燥していると、肌のセラミドが減少し、水分を肌に保てなくなります。
つまり肌にとって、とても無防備な状態なのです。
効果的な対策法は?
最も重要なことは、「根本的な原因を探り、それを改善すること」です。
それから、敏感肌になりにくい肌にすることも大切です。
まずは生活習慣、食生活を見直してみましょう。
人の肌はたんぱく質から出来ています。つまりたんぱく質を意識して摂取するようにします。たんぱく質には植物性と動物性がありますが、体内に吸収されやすいのは動物性です。肉や魚、卵などですね。あまり高カロリーな食事は肌トラブルの元になりますので、和食がおすすめです。
また、ターンオーバーを促進する役割のあるビタミンAやビタミンC、亜鉛なども摂りたい栄養素です。
便秘になると活性酵素が増える傾向にあるので、腸内環境を整えることも大切です。
自分に合う化粧品を見つける、シャンプーの洗い残しに気を付けるなど、身体の内側と外側から意識して、敏感肌になりにくい状態にしていきましょう。
洗顔で乾燥することも
洗顔と同時にクレンジングについてもお話したいと思います。
まず、肌は毛穴の中にある皮脂腺から出る皮脂による膜、「皮脂膜」によって守られています。この皮脂膜は「天然のクリーム」と呼ばれていて、クレンジングや洗顔でなくなってしまうと乾燥して敏感になると言われています。
つまり、クレンジングや洗顔をする際には、いかにこの皮脂膜を残しておけるか、が重要なのです。
そのためには、クレンジングに時間をかけてはいけません。クレンジングはできる限り素早く行います。洗顔をするときはよく泡立て、キメの細かい泡で包むようにします。
決してこすらず、なるべく手が触れないようにするといいと思います。
洗顔料ではなく石鹸で?
クレンジングは、なるべく肌への負担が少ないものにしましょう。
オイルタイプやリキッドタイプなど「よく落ちる」ものは、肌への負担も大きいと思ってください。水性のジェルタイプやミルクタイプのものがおすすめです。洗顔料は、合成界面活性剤の入っていないものを選びます。クリームタイプや液状タイプの洗顔料には、油分や合成界面活性剤が含まれているものが多いです。
おすすめは固形石鹸です!
固形石鹸にも界面活性剤は含まれていますが、合成ではなく天然のものなので安心です。しかし最近では合成界面活性剤の含まれた固形石鹸もあるので注意が必要です。固形石鹸を選ぶ際はJISマークの入った純石鹸を選ぶと良いでしょう。
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化粧水は大切です。
敏感肌の人にとって、化粧水はとても大切です。なぜなら、敏感肌の人のほとんどが、同時に乾燥肌でもあるからです。
しかしちょっとしたものでも刺激となってしまう敏感肌の人は、乾燥肌の人と同じ化粧水ではダメかもしれません。
敏感肌の人が化粧水を選ぶときは、
- 肌の保湿をする
- 肌のバリア機能を強化する
ことを目的とします。
保湿力を高め、お肌の状態を回復させる美容液成分の入ったものがいいと思います。
しかし、何度も言いますが敏感肌の人は「ちょっとしたものでも刺激となる」可能性があります。化粧水に入っているある成分が刺激となってしまい、更なる肌トラブルを招くということも考えられなくはありません。
ですから、いろいろな成分が配合された化粧水よりも、必要最低限の成分だけが入ったシンプルな化粧水のほうが良いでしょう。
化粧品は使わない方がいいのか?
敏感肌だと、メイクするのもためらってしまいますよね。しかし、すっぴんでは紫外線などを直接お肌が受けてしまうので、かえって良くないと言われています。
では、敏感肌の人はどのような化粧品を選べば良いのでしょうか。
まずは化粧下地です。化粧下地は、紫外線をブロックする遮光性のあるものを選びましょう。
次にファンデーションです。
ファンデーションは、出来ればパウダータイプのほうがいいと思います。リキッドタイプやクリームタイプは肌への浸透率が高いので、それが刺激となる可能性があるからです。
リップは、低刺激のものにします。発色のよいもの、落ちにくいものは、それだけ刺激も強いと考えてください。
どの化粧品にも共通して言えることは、「自分に合ったもの」を選ぶということです。必ずしも同じブランドで揃える必要はありません。最近では敏感肌専用の化粧品も出ているので、参考にしてみてもいいかもしれませんね。
スキンケアは「シンプル」に
敏感肌のスキンケアは、余計なことは行わず、シンプルにします。「シンプル ザ ベスト」です。
どの行程においても、ゴシゴシとこするようなことはしてはいけません。ピーリングやマッサージも、肌への負担が大きいのでやめましょう。ミネラルオイル、という言葉を聞いたことがありますか?ミネラルと聞くと身体によさそうなイメージですが、ミネラルオイルとは鉱物油のことです。
鉱物油はこの他に
- パラフィン
- 流動パラフィン
- マイクロクリスタルンワックス
- ワセリン
- セレシン
- モンタンロウ
などがあります。
肌への負担となる成分は、鉱物油の他に香料などがあります。基礎化粧品を選ぶ際は、これらが入っていないものを選ぶようにしましょう。また、スキンケアは「バリア機能の回復」と「水分を補う」ことを重視して、コットンではなく手で優しく包むように行いましょう。
シャンプーも低刺激なものを
敏感肌だと、シャンプーを選ぶのも一苦労ですよね。
無添加、低刺激のものに代えてみるのも良いですが、まずは洗い方・流し方を見直してみませんか?
シャンプーはあまり多く出しすぎないようにします。そして、必ず手のひらで泡立ててから洗いましょう。洗顔はきちんと泡立ててからするのに、シャンプーは泡立てずにそのまま使っている、という人は意外と多いと思います。
泡立てることで頭皮への負担を減らせますし、流し残しも防げます。
流すときも、ただシャワーをかけるのではなく、シャワーヘッドを盛っていない手で髪の毛を掻き分けるようにして流しましょう。シャワーをかけるだけでは、シャンプーが流しきれていないことが多いのです。
毎日使うシャンプーですから、少しでも負担を減らせるように気をつけてみるといいですね。
BBクリームはあまりおすすめできません。
1つで化粧下地やファンデーションなどのたくさんの機能を備えているBBクリームは、忙しい朝にはとてもありがたいアイテムですよね。でも、正直、私はあまりBBクリームはおすすめできません。
その理由は、「敏感肌と化粧品について」でも少し書きましたが、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションは肌によく浸透するので、その分負担も大きいからです。これはBBクリームにも言えることだと思います。
なるべくなら、保湿クリームや化粧下地、ファンデーションなどそれぞれ個々に使ったほうがいいのではないかと思います。
しかし、どうしても時間をかけられない!という人もいると思います。
もし敏感肌の人がBBクリームを使うときは、保湿成分であるフコメダンやヒアルロン酸などが配合されたものを選ぶようにしましょう。なるべく低刺激で、肌への負担が少ないもの、そして自分に合うものを見つけましょう。
初めて使うときは、肘の内側に少しだけ塗る、「パッチテスト」を行ってからにすると安心ですね。
日焼け止めは必需品
紫外線などが刺激となることは多いので、敏感肌の人にとって日焼け止めは必需品と言えるでしょう。
「日焼けしない」ためだけなら、PAやSPFの数値の高いものを選べば良いですが、それらはやはり肌への負担も大きいです。最近では美容成分や保湿成分の入った日焼け止めもありますし、ジェルタイプなど仕上がりのとても軽いものも多く出ていますね。
おすすめは「ビオレ さらさらUV ウォータリーエッセンス」です。
紫外線はしっかりブロックしてくれるのに、まるで化粧水のようなさらさらの使用感です。そして、クレンジングではなく普通の洗顔で落ちる、というのがおすすめのポイントです。クレンジングは肌への負担がとても大きいので、洗顔で落ちるというのは敏感肌にとって理想的と言えるでしょう。
敏感肌の原因と対策法は?【洗顔や化粧品でケアする!】のまとめ
敏感肌になってしまうと、少しの刺激にも敏感になってしまいます。原因は紫外線や乾燥、不摂生、ストレスなどがありますので、原因を特定するのは難しいといえるでしょう。まずできることは今よりも酷くならないようにケアすることです。
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