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スキンケア化粧品の法律は国それぞれ?【日本とEUの違いとは?】

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スキンケアをはじめとして、いろいろな化粧品が販売されています。化粧品に配合する成分など、国によって規制が異なります。今回は日本とヨーロッパのEU諸国との法律の違いについてみていきます。よくEUの化粧品規制は日本と比較して厳しいといわれていますが本当でしょうか?

 

世界で最も厳しい基準

EUの化粧品に関する基準は、世界で最も厳しいとよく評価されています。

使用を禁止する成分は実に1300以上に達します。

日本では配合を禁止する成分のリストをネガティブリストといいます。ちなみにポジティブリストは配合を制限する成分のことです。

日本でネガティブリストになっているのは30種類くらいです。

いかにEUの禁止基準が厳しいか、この桁違いの数値が証明しています。

ちなみにアメリカでは法律で禁止しているのは12種類のみです。化粧品に限らず、日本はアメリカの規制に合わせる傾向が見られます。このため、日本の規制成分はアメリカに近く少なくなっているのかもしれません。

植物由来成分でもNG

日本のスキンケア化粧品を見てみると、「植物由来」とか「天然由来」を売りにしている商品も少なくありません。

 

日本で植物由来といわれると、安全性の高いスキンケア製品というイメージがあるでしょう。

しかしEUではこの植物由来の成分でも一部禁止しています。

ライムやグレープフルーツ、レモンなどの抽出エキスがそうです。

なぜこれらのエキスが禁止なのか、それは光毒性が懸念されているからです。

光毒性とは、その成分を肌につけた状態で紫外線を浴びるとシミなどの肌トラブルを起こす作用のことです。ただしEUでは一部例外もあります。光毒性のエキスを0.1%以下にまで除去できているのであれば、配合可能です。

ただし逆の場合も?

数だけを見てみると、EUの方が日本よりも化粧品に関する法律の規制の厳しいことがうかがえます。

しかし個別の成分の規制について比較してみると意外な結果も見られます。

例えば、ホルムアルデヒドです。

水溶液になるとホルマリンになります。建材や家具で日本では使われています。しかしこのホルムアルデヒド、いわゆるシックハウス症候群の原因物質といわれています。

WHOの下部組織に国際がん研究機関があるのですが、こちらでは発がん性がある物質と警告しています。

実はこのホルムアルデヒド、EUでは上限が設けられていますがスキンケア化粧品に使ってもいいことになっています。このため、防腐剤として化粧品に配合している商品も出ているほどです。

あきらめる輸入業者も

ホルムアルデヒドをスキンケア化粧品に配合することは、日本の法律で固く禁じています。

配合禁止成分に含まれているので、1滴でも含んでいてはなりません。

このため、ヨーロッパからスキンケア用品や化粧品を輸入している業者の中には、製造業者に掛け合って処方を変えてもらうケースがあるようです。

日本側の要望を製造業者が受け入れない場合には、輸入そのものをあきらめる輸入業者もいるようです。このように一概にはEUの化粧品に関する法律は日本と比較して厳しいとは言えません。

まとめ

EUと日本の化粧品に関する法律や規制を比較してみると、禁止成分の数だけ見てもEUの方が圧倒的に厳しいことがわかります。禁止成分を多くするだけでなく、動物実験も禁止しているほどです。ただし細かく見てみると、EUの法規制には穴のあることもわかります。ホルムアルデヒドの配合を認めているというのは、意外に感じる人もいるでしょう。このように国によって化粧品に配合できる成分は異なるので、輸入品を購入するときには成分表を確認しましょう。

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