8Oct
睡眠をしっかりとることは、健康のためだけではなく美容にも重要な要素を占めています。
特にお肌は、睡眠をしっかりとれているか否かで状態が大きく変わっていくのです。
今回は、睡眠がもたらすお肌への影響について詳しく解説します。
睡眠中に分泌される2つのホルモン
私たちが眠っているとき、脳の指令によって、体内では2つのホルモンが分泌されています。
以下でそれぞれを説明します。
成長ホルモン
成長ホルモンは、成長期に必要なホルモンというわけではなく、日々の健康を保つ役割を持っています。
日中に受けた肌のダメージを修復する、肌のターンオーバーを促進するなど、新陳代謝を促す働きをしています。
また、肌の保水力を上げ、肌つやの改善をしてくれます。
眠りについてから3時間ほどの間が一番多く分泌されます。
成長ホルモンが十分に分泌されなくなると、コレステロール値が上がったり、心筋梗塞や糖尿病などの疾病にかかりやすくなると言われています。
睡眠ホルモン(メラトニン)
メラトニンは、覚醒と睡眠を切り替え、良質な睡眠をもたらし、成長ホルモンの分泌を促します。
また強力な抗酸化力を持つことが知られており、活性酸素を除去することで体内をさび付かせないようにする働きをします。
疲労を取り除く働きもあり、病気、老化の予防に大変重要な役割を担っているのです。
午前0時頃から3時間ほどが分泌量が多いとされています。
生活習慣が乱れるなどの原因で、分泌量が低下すると、睡眠のリズムが乱れ、不眠を引き起こす場合があります。
この2つのホルモンが、シミやしわなどの肌トラブルを防いだり、美白へと導く大きな役割を持っています。
その機能を正常に働かせるためには、深い睡眠…特に、眠り始めの3時間に深い睡眠をとることが大切なのです。
睡眠が不足すると肌はどうなるか
では、眠りが浅かったり、睡眠時間が短かったりして、2つのホルモンが十分に分泌されなくなるとどのようになるのでしょう。 疾病のリスクは前述の通りですが、肌への影響についてはどうでしょうか。
通常、肌のターンオーバーは約6週間周期と言われます。
睡眠時間が不足すると、サイクルに乱れが生じて遅くなります。
そうして古くなった角質がいつまでも肌に残ることで、肌荒れなどのトラブルが起こりやすくなります。
また、睡眠不足は交感神経が働き続ける原因にもなります。
交感神経は男性ホルモンを活性化する働きがあるため、皮脂の過剰分泌を起こし、吹き出物などのトラブルが生じやすくなります。
睡眠不足による肌トラブルを起こさないためには
それでは、良い睡眠をとるために、私たちは日々何を心がければよいでしょうか。
取り組みやすい例をいくつか挙げてみます。
昼間にしっかり体を動かしておく
まずは体を十分に動かし、適度に疲労をすることで、夜寝付きやすくくなります。
特に有酸素運動の習慣をつけておくことで、眠りにつくのがスムーズになります。
基礎代謝も上がり、太りにくくなる効果も期待できます。
眠る前にスマートフォン、パソコンなどの画面を見ない
眠る前に光を見続けると、脳に刺激となり入眠しにくくなります。
それだけではなく、スマートフォンから発せられているブルーライトは、メラトニンの分泌を抑え体内時計を狂わせてしまう働きがあると言われています。
寝室環境を整える
眠りやすい明るさに照明を落としたり、好きな香りや温度、衣類の質など、自らを快眠に導く状況を知り、作り上げるようにしましょう。
体内時計をつくる
毎日同じ時間に起床・就寝することで、体内時計が整い、決まった時間に眠りやすくなります。
コーヒーなどのカフェインの摂取は控える
カフェインには脳を興奮させ眠気を起こさないようにする働きがあります。
夜にカフェインを摂ると寝付けなくなることがあるため、カフェインの摂取は日頃から控えるように心掛けましょう。
まとめ
睡眠は大切と知りながらも、忙しさにかまけていたり、何かに熱中しているときはおざなりにしてしまいがちです。
しかし、眠るだけで肌の調子が整うのですから、無料で最高のスキンケアでもあります。
ぜひ、良い睡眠を摂ることを意識して生活してみてくださいね。
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