26Mar
肌断食とはどのような効果があるのでしょうか?肌断食の経過途中でニキビや角栓がでることもありますが、やり方は難しくありません。乾燥が気になるという時にはワセリンを使って肌断食をしましょう。
肌断食の効果は自分達が本来持っている肌の回復力を引き出し「リセットする」というイメージでしょうか。やり方も簡単なので、スキンケアに頼りきりで弱っているお肌だと感じたら肌断食を実践してみてはいかがでしょうか。
肌断食とは?
『肌断食』という言葉を聞いたことがありますか?
『肌断食』とは、食事を摂るのをやめて、胃を休ませたりデトックス効果を促す断食同様、普段行っているスキンケアをやめて肌をキレイにしよう!という美容法です。
お肌には、本来自分でキレイにする力・トラブルを克服する力、が備わっています。
化粧水や乳液などのスキンケアは、この『お肌本来の力』を弱めてしまっているのです。
肌断食=化粧水や乳液などのスキンケアを断つことで、『お肌本来の力』を取り戻すことが目的となります。赤ちゃんや小さい子どもの肌は、特別なケアをしていないのにモチモチしていてとてもキレイですよね。肌断食をして、子どものような『モチモチ肌』を手に入れましょう。
肌断食のやり方とは?
肌断食は、ゆくゆくは全てのスキンケアを断つことが目的です。
しかし、仕事上女性はメイクが欠かせないですよね。
メイクについては後ほどお話しますが、休みの日のみ『肌断食』を行う方法もあります。
土日が休みの場合、金曜日の朝はいつも通りのスキンケアをします。
メイクもOKですが、W洗顔しなくても落ちるようなメイクにします。
金曜日の夜はメイクを落として終わりです。化粧水などは使いません。土日は、朝はぬるま湯で洗顔するのみ、夜は無添加の石鹸で洗顔して終わりです。化粧水を使わないと肌がつっぱる感じがするかもしれませんが、化粧水は使わないでください。
『休みの日のみ肌断食』をする場合は、月曜日の朝ぬるま湯で洗顔したあとは、今まで通りのスキンケア、メイクをして構いません。
効果は?
上記のような2日間だけの短期間肌断食を行っただけでも、お肌にとって色々な『良い効果』が現れます。
お肌が本来の力を取り戻すことで、お肌の水分量がアップし、お肌の油分と水分のバランスが理想的な状態になります。
ターンオーバーがスムーズになるので肌のキメが整い、毛穴が目立たなくなります。
参考⇒肌のターンオーバーが乱れる原因と改善方法は?【早くてもダメ!】
また、今までW洗顔でなくなっていた保湿成分が肌に留まることが出来るので、余分な皮脂が減り、潤いがアップします。
それから、メイクやスキンケアを重ねると新陳代謝が悪くなります。肌断食をすることで『肌本来の再生能力』を蘇らせることが出来るので、くすみが解消されキレイな肌になれるのです。肌断食には、このような『美肌効果』が期待できます。
角栓が大量に出ることも?
肌断食をしていると、『角栓』が大量に出来ることがあります。
角栓の成分は主にケラチンたんぱく質で、このケラチンたんぱく質を『角質細胞』と呼びます。角栓は、不要になった角質細胞と皮脂が合わさったものです。
角栓が出来ると肌が固くなったり、ざらついたりします。毛穴に角栓が出来ると、毛穴が広がって目立つようになります。
角栓が目立つのは、『角質細胞の質が悪い』ことが原因です。
肌断食を行うと、肌の不要物(角栓など)が剥がれ落ちます。
このとき、角質細胞の質が良いとキレイに剥がれ落ちるので、角栓が気になるということはありません。質が悪く角栓が目立つ人も、肌断食を続けることで次第に目立たなくなっていくので安心してください。ただし、角栓が目立つのが嫌だからと、無理矢理こすったり取るようなことはお肌の負担になりますのでやめましょう。
経過には個人差がある
肌断食の経過・効果については、はっきり言って個人差がとても大きいです。
1日でお肌の再生を感じる人もいれば、肌断食の効果を感じるのに1週間くらいかかる人もいます。肌断食を始める前のお肌にたくさん負担がかかっていた人ほど、効果を感じるまでには長い時間が必要と考えてください。
肌断食を始めると、まずはお肌の不要物が剥がれ落ちます。先ほど話した『角栓』もその1つですね。お肌が本来のキレイな状態に戻るためには、この『不要物が剥がれ落ちる』状態を乗り越えなければいけません。
肌断食を始めた直後は、乾燥して痒くなったり、ピリピリしたり、肌がつっぱったり、といった肌トラブルに悩まされるかもしれません。なかなか効果が出ない人もいると思いますが、肌断食は長く続ければ必ず美肌になれますよ。
夜だけでも効果アリ?
1日を通して肌断食をすることが難しい場合もあると思います。
仕事をしていれば毎日のメイクは欠かせませんし、休みだからと家に引きこもっていられないときもありますよね。
そのようなときは、『夜だけ』肌断食をするという方法もあります。文字どおり『夜だけ』行うので、夜は無添加の石鹸で洗顔をするだけで終わりです。
化粧水などは一切使いません。
朝はぬるま湯で洗顔したあと、化粧水などでお肌を整えてメイクをしてOKです。
この『夜だけ』肌断食をするという方法は、いきなりしっかりとした肌断食をするよりも楽ですし、簡単です。これから肌断食をする人が、肌断食に慣れるための期間と思っても良いですね。
夜の重要性
夜は、お肌に1日分の汚れがついている状態です。
肌断食をしている間も、基本的にそれは変わりません。余計なものをつけていなくても、肌には皮脂やホコリなどが付着しているからです。ですから、夜はぬるま湯のみではなく石鹸を使って洗顔をします。お肌に負担をかけないようにしっかりと泡立てて、弾力のある泡で洗いましょう。
また、肌断食は夜から始めるのが一般的です。その日の朝はいつも通りのスキンケアをし、メイクもします。そして夜から肌断食を始めるのです。1日分の汚れをしっかりと落として、そこからスキンケアをしないようにするのです。夜は眠るだけですから、お肌に余計な負担がかかることもありません。
また、お肌のためには『質の良い睡眠』は欠かせません。
夜更かしや暴飲暴食などはお肌にとって悪影響です。せっかくお肌のために肌断食をしているのですから、この機会に生活習慣や食生活を見直してみるのも良いかもしれませんね。
乾燥になってしまうよ
先ほどから何回か『乾燥』という言葉を使ってきました。
今まで化粧水や乳液で隠してきたお肌があらわになるので、初めのうちは仕方ないと思ってください。
- お肌のバリア機能が壊れてボロボロのお肌がむき出しになる
- お肌が粉をふく
- シワが目立つ
- 表面がガサガサする
- お肌が固くなる
など、これらはすべて乾燥によるものです。
このような症状を乗り越えて美肌が手に入るわけですが、あまりにも酷い症状のときは我慢しすぎないでください。
酷い乾燥部分には、我慢しないでワセリンを塗ってください。ワセリンは薬局でも購入することが出来ますが、なるべく『白いもの』を選んでください。ワセリンは白いもののほうが純度も精製度も高いとされています。
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ワセリンでバリアする?
ワセリンは、乾燥肌などで皮膚科を受診すると処方してもらえます。
ワセリンの役割は、バリア機能が壊れてめくれた角質細胞を皮膚に張り付けることです。
肌断食をし始めて、どうしても乾燥や刺激が強いときに使います。もともと乾燥肌や敏感肌の人などは、お肌が本来の再生能力を取り戻すまでの間は乾燥や刺激でピリピリしたり、顔がひきつったりするかもしれません。
そのような不快な症状を緩和するための手段として、ワセリンを使います。
基本的に肌断食は、『全てのスキンケアを断つ』のですが、刺激を感じやすい人は気になるところにだけワセリンを塗りましょう。クリームのように肌全体に使うのではなく、くれぐれも『乾燥がひどいところ』『気になるところ』にだけ使うようにしてください。
日焼け止めもダメ?
冬場ならまだしも、春から夏にかけての紫外線の強い季節は、UVケアが欠かせませんよね。
肌断食中は、なるべくなら日焼け止めも使わないでください。日焼け止めでUVケアをするのではなく、日傘や帽子、長袖シャツなどで紫外線を遮光するようにしましょう。
日焼け止めを『肌に塗る』という行為が、肌への負担となってしまっているのです。
しかし、仕事上外にいる時間が長いなど、どうしても日焼け止めを使わないといけない場合は、酸化しにくいワセリンベースのものを選びます。ワセリンベースのものがないときは、紫外線吸収剤が入っていないもので、なるべく石鹸で落ちるものを選んで使うようにしてください。
化粧水も使いません。
肌断食をしている間、基本的に化粧水は使いません。
何度も言いますが、肌断食とは全てのスキンケアを断つことだからです。
しかし、中には『一気に全てのスキンケアを断つ』ことに抵抗がある人や、それが難しい人もいますよね。そのような場合は、少しずつ肌断食を進めていき、最終的に『全てのスキンケアを断つ』ようにしても良いのです。1日ごとに使うスキンケア用品を少なくしていく、という方法です。
このような少しずつ肌断食を進めていくときにおすすめなのが、オリエンの『お肌断食水ローション』です。これは肌断食専用の化粧水で、含有物ゼロ・防腐剤無添加・超純水ですから、お肌への負担はほとんどありません。
石鹸を使いましょう
肌断食をしている間は、夜の洗顔にのみ洗顔料を使います。
洗顔料はクリームタイプやパウダータイプ、固形タイプなど、実に多種多様なものが売られていますね。
しかし、これらには界面活性剤などの『お肌の負担になる成分』が含まれていることがほとんどです。
このようなお肌の負担になる成分が含まれていないのが、『純石鹸』や『無添加石鹸』です。肌断食は肌への負担を取り除くことが基本ですから、肌断食中に使う石鹸は純石鹸や無添加石鹸を選びましょう。
純石鹸は100円台から売られていますから、お財布にも優しいですよね。洗い上がりをマイルドにしたい人は、コールドプロセス法や窯炊き製法で作られたものを選ぶと良いと思います。
ニキビができることも?
肌断食の初期症状として、ニキビが出来ることがあります。
これは、お肌の回復過程で油分が多くなることがあるためです。
ニキビがあると、よくアクネ菌配合の洗顔料や化粧水などを使う人が多いようですが、これらも全てお肌への負担となります。もちろん殺菌成分もよくありません。
参考⇒ニキビの原因と効果的な治し方は?【食事の改善は基本です!】
ニキビが出来ているときは、ニキビが出来る原因でもある『過酸化脂質』を取り除くことが大切です。過酸化脂質は水溶性ですので、水で落とすことが出来ます。つまり、特別なものを使わず『ぬるま湯での洗顔』でニキビケアは出来るのです。
もしオイリー肌で、朝起きたときにお肌の油分が気になるときは、朝も無添加石鹸を使って洗顔しても良いと思います。洗顔するときは決してこすらず、『泡で撫でる』ようにするのを忘れないでください。
化粧はしませんが…
肌断食中はスキンケアなど余計なものを使ってはいけないので、基本的にメイクもしないほうが良いです。
しかし、女性の楽しみの1つでもあるメイクを完全に断つのは、やはりためらいますよね。もちろん何回もクレンジングをしなければ落ちないような『濃いメイク』は禁物ですが、肌断食中であってもメイクを楽しむことは可能です。
なるべくなら、ポイントメイクのみにしましょう。
肌断食中はW洗顔が出来ないので、クレンジングをしなくても落ちるメイクが理想です。お湯で落ちるフィルムタイプのマスカラなども売られていますね。最近では、石鹸で落とすことの出来るミネラルファンデーションなどもあるようです。
あまり肌に塗りたぐるようなメイクはやめ、ナチュラルメイクを心がけるといいと思います。
失敗かなと感じる時は?
肌断食を行っている過程で、乾燥やお肌のザラザラ感、皮むけ、ニキビなどが出来ることがあります。
これは『肌断食の初期症状』でもあるので、ある程度は仕方ないことと思ってください。しかし、このような『肌断食の初期症状』を『肌断食をしたら乾燥がひどくなった!』『肌断食をしてからニキビが出来た』=肌断食に失敗した、とは思わないでください。
肌断食は、魔法のような美容法ではありません。やり始めて一瞬で美肌になれるわけではないのです。
失敗したと思って肌断食をやめてしまうことこそが、肌断食の失敗です。乾燥などの初期症状は、肌断食を続けていけば3日~10日ほどで改善される場合がほとんどです。
肌断食の効果とやり方は?【乾燥が気になるならワセリン!】のまとめ
自分で本来持っている回復力を発揮させる肌断食、外出する予定がいない、会社が休みというときには是非チャレンジしてみてください。
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