7Oct
日本で洗顔といえば、石鹸を使い水またはお湯でしっかりすすぐというのが一般的ですが、フランスで同じことをすれば、お肌を痛めてしまうかもしれません。
その理由は、水の硬度が違うからです。
軟水の日本とは違う、EU圏の硬水とスキンケアの関係を解説します。
EU圏とは
EUとは(European Union)の頭文字をとってつけられた名前です。
しかし、ヨーロッパ全てを刺す言葉ではありません
ヨーロッパとEU圏
ヨーロッパとはユーラシア大陸の西に位置する半島を含む陸地のことを指します。
EUはヨーロッパの中で、人・モノ・お金を自由に行きできるようにと、人為的に作られた共同体です。
ヨーロッパの国々全てがEU に加盟しているわけではありませんので、ヨーロッパ=EUとはいえません。
2020年現在のEU加盟国
EU(欧州連合)の加盟国は外務省HPによると以下の27か国になります。
アイルランド イタリア エストニア オーストリア オランダ キプロス ギリシャ クロアチア スウェーデン スペイン スロバキア スロベニア チェコ デンマーク ドイツ(加盟時西ドイツ)ハンガリー フィンランド フランス ブルガリア ベルギー ポーランド ポルトガル マルタラトビア リトアニア ルーマニア ルクセンブルク
(イギリスは2020年離脱)
EU圏とは、上記の国々をさします。
EU圏と硬水
日本の水道水は軟水ですが、EU圏の水道水の多くは硬水となっています。
軟水と硬水の違いを見ていきましょう。
軟水と硬水の違いについて
軟水と硬水は水の硬度によって分けられています。
水に含まれるカルシウム・マグネシウムの総量のことを「水の硬度」といい、日本では硬度100未満を軟水、それ以上含むものを硬水としています。
(国によって基準が違います)
EU圏と日本の地形の違いが硬度の違いを生み出します
日本は山地が多く、また急な傾斜の山が多いため水の流れが早く、地中のカルシウムやマグネシウムが水に溶けだす機会が少ないのです。
ヨーロッパ地方は日本に比べてなだらかな地形で水の流れがゆっくりで、溶けだした地中のカルシウムやマグネシウムを多く含んだ水となります。
この違いが水の硬度の違いを生み出しています。
EU圏でも軟水の地域があります
スペインのマドリードは軟水です。
しかし、日本の水道水よりカルキは多めです。
硬水とスキンケアの関係
硬水の地域であるEU圏では、スキンケアに対する考え方が日本とは違います。
日本では、洗顔といえば「石けんや洗顔フォームで洗顔」が一般的です。
硬水のEU圏では「石けんで洗顔」は一般的ではありません。
硬水で洗顔するとどうなるのでしょう
硬水で石けん洗顔すると、肌の突っ張りが気になります。
理由は、硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムが石けんと反応して「金属石けん」ができるためです。
この「金属石けん」は肌に残ると肌荒れを引き起こす原因となります。ちなみに「金属石けん」とはいいますが、洗浄能力はありません。
EU圏では拭き取りクレンジングが主流です
化粧落としの際は「クレンジングクリーム+拭き取り化粧水」などが一般的です。
朝も「拭き取り化粧水」を使った洗顔となります。
硬水を軟水化する方法もあります
肌の清潔を保つためにシャワーは大切ですが、スキンケアを考えると軟水を使いたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。
現在、軟水化できるシャワーヘッドなども販売されています。
シャワーヘッドの交換なら簡単にできますし、シャワーが軟水化できれば肌への負担は大きく軽減されます。
EU圏の硬水とスキンケアについてのまとめ
硬水が主流のEU圏では、日本のスキンケアでは通用しないことが分かります。
「洗顔ではなく拭き取り」が主流というのも、日本とは大きく違います。
EU圏でのスキンケアには「硬水」であることを前提にスキンケア用品を選ぶことが大切です。
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