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抜け毛の種類と注意点は?【軽いものから深刻なものまで!】 

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抜け毛の量が増えたことに人知れず悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。抜け毛と一言でいってもその種類はさまざまです。そして抜け毛の原因もそれぞれで異なります。そこで、種類ごとの異なる抜け毛の特徴や抜け毛が起きてしまう原因について解説します。

抜け毛がないということは、普段の生活の中ではあまりなく、多かれ少なかれ毎日、目にするものです。気にする必要のない抜け毛と、中には対処が必要なものもあります。病気が隠れている場合もあります。また生活習慣の中に抜け毛の原因もあります。抜け毛につながる生活習慣になっていないか見直してみましょう。

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抜け毛の種類ってどんなもの?

抜け毛に悩み、対策を取るためにはまずは特徴を知ることが必要です。

抜け毛には特徴や原因によって分けられる、さまざまな種類があります。たとえば男性に多く見られるのが「AGA」や「脂漏(しろう)性脱毛症」です。特に20~30代の若い人に発症しやすい傾向があります。

ほかにも「牽引(けんいん)性脱毛症」や「円形型脱毛症」といった症状も若い人に多く見られる抜け毛です。

40代以降の中年になると同じ抜け毛でも「壮年性脱毛症」や「びまん性脱毛症」といった症状が多く見られるようになります。

抜け毛は男性だけに起きるものではありません。10~20人に1人の女性は抜け毛に悩んでいると言われています。

女性特有の抜け毛の症状が「分娩後脱毛症」です。これは出産後に生じる抜け毛の症状であるため女性だけにしか起きません。

男性と同じように「びまん性脱毛症」や「牽引性脱毛症」といった症状も多く見られます。

またほかにも、「脂漏性脱毛症」や「円形脱毛症」、「粃糠(ひこう)性脱毛症」といった症状が起きる女性もいるのです。

年齢や性別に関わらず生活習慣などから起きる抜け毛もあります。ポニーテールのように髪の毛を引っ張った状態が長く続くヘアスタイルを日常的にすることで起こる「機械性脱毛症」や帽子やヘルメットなどを毎日のように被ることで生じる「圧迫性脱毛症」がそのひとつです。

また、自然に抜けてしまうということではなく、精神的なストレスにより健康に生えている髪の毛を自ら抜いてしまう「トリコチロマニア」とも呼ばれる「抜毛(ばつもう)症」という症状もあります。

ヘアサイクルで抜ける!原因と特徴は?

髪の毛は、ただ伸び続けているというわけではありません。健康な毛髪は成長しては抜け落ち、再び新しく生えるというサイクルを何度も何度も繰り返しているのです。

このように繰り返される髪の周期を「毛周期」と言います。毛周期は大きく3つの期間に分けることができます。

1つ目が、髪の成長が止まる「退行期」です。退行期は通常の場合、2~3週間ほど続きます。毛は毛母細胞が活発に細胞分裂を行うことで成長しますが、退行期になると、この細胞分裂が減少していき、やがてストップしてしまいます。そして毛細血管から運んできた栄養を毛に送る役割を持つ毛乳頭と、毛乳頭と毛をつなぐ毛母細胞との距離が離れてしまい、毛の成長が止まってしまうのです。

退行期が終わると続けて始まるのが「休止期」です。次に訪れる「成長期」に向けて毛穴の根元では新たに毛髪が生え伸び始めています。この生え始めた毛髪に押し上げられるようにしてすでに生えている毛が毛穴から抜け落ちるという期間が休止期なのです。休止期は数カ月の期間続くことが一般的となっています。

休止期後に訪れる成長期は髪の毛が伸びる期間です。毛母細胞の分裂により休止期の際に毛穴の奥で成長を始めていた毛が毛穴から顔を出して伸びてきます。人によって差はありますが、毛の成長は1日に0.3~0.5mm、1カ月では1.2cmほど伸びることが一般的です。

また、毛が伸びるサイクルは1本1本異なっていて、一斉にそれぞれの時期が訪れるわけではありません。このため、休止期に入ると毛髪がすべて抜け落ちてはげてしまうという状況にはならないのです。

このようにそれぞれの髪の毛が個々で成長を始め、毛穴から抜け落ちてしまうまでの期間を「ヘアサイクル」と言います。

健康な髪のヘアサイクルは通常、4~5年くらいであることが一般的です。しかし、年齢を重ねることなどの原因により薄毛の症状が出始めると成長期が短くなるため、ヘアサイクルの期間も短くなります。

毎日のブラッシングや洗髪の際に髪が抜け落ちていることを気にしている人もいるかもしれません。しかし特に大量に毛が抜けてしまうということではなければ、この健康的なヘアサイクルが抜け毛の原因となっている可能性があります。

通常、人の髪の毛は合計でおよそ10万本あります。そして10万本ある毛髪のうち1日あたり50~100本は抜け落ちると言われているのです。このため、この本数前後くらいの量の抜け毛であれば特に心配することはないでしょう。

ヘアサイクルで抜けた毛は自然脱毛です。

自然脱毛により抜けた毛は毛根が丸く膨らんでいるという特徴を持っているため、抜け毛の種類を判断する際の参考にすると良いでしょう。

毛根に丸みがなかったり、抜け落ちた毛の多くが弱々しい細く短い毛であったりした場合には薄毛につながる抜け毛である可能性もあるため注意する必要があります。

男性が気になりがちなAGA!原因と特徴は?

「AGA」とは「Androgenetic Alopecia」を略して呼ばれている名前で「男性型脱毛症」を意味します。抜け毛にはさまざまな種類の症状がありますが、その中でもAGAに悩む人は最も多いと言われているのです。

男性では10人に1人がAGAに悩んでいるとも言われています。一般的にはAGAは30~50代の成人男性に多く見られる抜け毛の症状です。ただし必ずしもこの年代の成人男性だけに起きる症状ではなく、20代の若い世代の人にも見られることがあります。

また女性でも発症することがありますが、その場合には男性のAGAと分けて「女性男性型脱毛症」と呼ばれています。

具体的な症状としては額の生え際の一部が後退していくことでM字のような形に毛が薄れてしまったり、頭頂部を中心にして薄くなり禿げてしまったりすることが一般的です。

AGAの原因と言われているのがヘアサイクルの乱れです。さまざまなことが引き金となって未成長の細く短い毛が抜け落ちてしまいAGAとなってしまいます。

毛を成長途中で抜け落とす起因として考えられているのが

  • 男性ホルモンのバランス
  • 遺伝
  • ストレス
  • 食事や生活習慣の乱れ

です。

AGAは男性ホルモンのひとつであるテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合し、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変化することによって起こります。

ジヒドロテストステロンは毛乳頭細胞内にある男性ホルモン受容体と結びつくと毛母細胞の分裂を妨げて髪の毛の成長のサイクルを乱してしまう性質があるのです。

ヘアサイクルを乱す男性ホルモンの分泌量などは人によって異なりますが、その量は遺伝子により決められています。遺伝子は親から伝わるものです。遺伝によりもともと抜け毛を誘発する男性ホルモンやそれによる5αリダクターゼの量が多いとAGAの発症する可能性が高くなります。

AGAは、生まれつきではなく日々の生活の中で受けるストレスが要因となる場合もあります。体内の循環器や消化器、呼吸器などの活動は常に働き続けている自律神経によって維持されているものです。

自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、この2つがバランスよく働くことで健康な体が保たれています。副交感神経が夜間などの体を休めているときに活発に動くものであるのに対して、交感神経は日中などの身体が活動しているときに活発化するものです。

ストレスを抱えている女性

そして、ストレスが増えてしまったときにも交感神経は活発に働き始めます。交感神経が副交感神経よりも優位に働くと全身の筋肉が緊張状態になり、筋肉の近くを通る血管が収縮してしまいます。血管が収縮することで全身に栄養を運ぶ血液の流れが悪くなり、頭皮にも十分な栄養が行きわたらなくなるのです。

そして、十分な栄養を摂取することができなくなった毛は成長が衰え、やがて毛が抜けてしまうことがあります。

睡眠や運動が不足しているなど生活習慣に乱れがあることで起こる抜け毛も体内の血流が悪くなり、毛に栄養が行きわたらなくなることが原因です。睡眠を取っている間は、通常血管は拡張しますが、睡眠が不足すると血管が縮まり血の流れが悪くなります。

また運動が不足すると筋肉が凝り固まり血液を十分に送りだすことができないため、血行が悪くなるのです。

食事の内容がAGAの発症に起因している場合もあります。

髪の毛を作るたんぱく質や、髪に必要な栄養素の吸収を助けるミネラルを十分に摂取することは髪の成長には欠かせません。

また、脂分や塩分、糖分を過剰に摂取してしまうと血行が悪くなり抜け毛の原因となってしまうこともあります。

AGAは進行性の脱毛症です。放置しておくと毛は抜け続け、薄毛の範囲が広がっていくことがあります。しかし、AGAは毛が根本からなくなってしまうものではありません。毛包は生き続けていて産毛は残っています。このため、早期に適した対策を取っておけば、再び毛を戻すことが可能となっているのです。

びまん性脱毛症で抜け毛!原因と特徴は?

AGAの症状が女性に診られた場合に女性版AGAとして女性男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれることがあります。女性男性型脱毛症は正式には「びまん性脱毛症」という名前です。

びまん性脱毛症は男性型脱毛症のように額の生え際への大きな変化は見られません。生えている毛の1本1本が細くなることで頭頂部や前頭部といった場所を中心に頭部全体が薄くなっていくという特徴を持っています。

進行性ではありますが、徐々に毛が薄くなっていくため、症状が悪化するまで気付かずにいるケースも少なくありません。びまん性脱毛症が起こるメカニズムは男性型脱毛症と同じです。

ヘアサイクルが乱れることにより、髪の毛が十分に成長しないまま抜け落ちてしまうということにより起こります。

ただし、毛が抜けてしまう引き金となっている原因については男性と異なる点もあります。たとえばストレスにより毛が抜けてしまうというという原因は男性の抜け毛のケースと同じです。自律神経の乱れにより頭皮に栄養が行きわたらなくなることで毛の成長が止まり抜け落ちてしまいます。

一方、女性に多い原因のひとつとして挙げられるのが女性ホルモンの影響です。女性ホルモンは年を重ねるごとに少しずつ量が減少していきます。特に卵巣の活動が衰え、月経が止まる閉経時には女性ホルモンのバランスは大きく崩れやすくなってしまうのです。

健康な人の体内には男性でも女性でも常に女性ホルモンと男性ホルモンの両方が存在しています。そして、テストステロンやジヒドロテストステロンといった男性ホルモンが脱毛を促す性質があるのに対し、女性ホルモンの一種であるエストロゲンは毛の育成を促す働きがあります。

加齢により女性ホルモンが減少すると体への影響を強めるのが男性ホルモンです。そして男性ホルモンの働きが活発になると抜け毛が促されてしまいます。

さらに加齢の影響は頭皮環境にもおよびます。年齢を重ねるごとに体の皮脂やコラーゲンは減少していくものです。皮脂やコラーゲンが少なくなると頭皮が乾燥しやすくなり、肌を守るバリア機能が低下してしまいます。そして外部からのダメージを受けやすくなり、炎症などの肌トラブルが起こりやすくなって健康な毛が成長しにくくなってしまうのです。

加齢は細胞の老化も引き起こします。老化した細胞は活発に働かなくなります。毛を成長させる細胞が働かなくなると、毛の成長が衰えてしまうのです。

さらに女性の中にはスレンダーなボディにあこがれて過度なダイエットを行っている人もいることでしょう。

ダイエットで食事を過剰に減らしてしまうと必要な栄養をバランス良く摂取することが難しくなります。食事量を制限することにより毛の生育に欠かすことができない栄養素が不足してしまうと、びまん性脱毛症となってしまうことがあるのです。

若い年代の女性に多く見られる原因が過剰な髪のお手入れです。頭皮を清潔に保つために日に何度も洗髪したり、シャンプーを大量に使用したりすることで汚れだけではなく必要な脂分まで取り除き、頭皮を乾燥させてしまいます。

頭皮は乾燥するとダメージが受けやすくなって肌トラブルが起こりやすくなり、健康な毛の成長に大きな影響を与えてしまうのです。

洗髪だけではなく、なんどもブラッシングしたり、ドライヤーの熱を当て過ぎてしまったりすることも頭皮を傷めるため脱毛の原因となってしまうことがあります。

皮脂の過剰分泌でも!原因と特徴は?

抜けた毛の毛根を見ると白い膜のようなものが付着していることがあります。これは、皮脂が過剰に分泌し毛根をふさぐようにたまっている証です。

「脂漏性(しろうせい)脱毛症」とも呼ばれる症状で、毛根が皮脂によりふさがれてしまうことで毛の生育が妨げられ、抜け毛の原因となっています。

皮脂が分泌する場所は顔や背中、胸などさまざまですが、中でも最も多く分泌している場所が頭部です。

頭皮 生え際 分け目

頭部に大量に皮脂が分泌されると毛根に皮脂が詰まってしまいます。そして詰まったままの状態が長く続くことで皮脂が酸化して雑菌を繁殖させてしまうことがあるのです。

繁殖した雑菌は毛根とつながっている毛母細胞の働きを悪くし、毛の成長を止めてしまうことがあります。特に、湿気が多くなる夏は蒸れやすく皮脂腺の活動が活発化し、皮脂の分泌量が増えやすくなるため注意が必要です。

また逆にエアコンが効いた室内で多く過ごした場合でも、ケアは必要となります。体内の不要物とともに体外に出るはずの汗が出にくくなり、汚れが排出されずに皮脂で詰まりやすくなってしまうからです。

皮脂の過剰分泌の原因となるのがホルモンバランスの乱れです。体にあるホルモンのうち女性ホルモンの一種であるエストロゲンには皮脂の分泌量を抑制させる働きがあります。そして、男性ホルモンには皮脂の分泌を促進させる性質があります。ホルモンバランスが崩れて女性ホルモンが減少し男性ホルモンが活発に働くと皮脂の分泌量が増えてしまうのです。

ホルモンバランスが乱れる原因としては

  • 体の冷え
  • 睡眠不足や運動不足による血行不良
  • 過剰なダイエット
  • タバコなど

が挙げられます。

さらに加齢によっても起因することがあります。特に女性は40歳を超えると女性ホルモンが徐々に減少していくため、年齢を積み重ねるごとに毛の発育状況が衰えてしまう傾向があるのです。

また、脂分の多い食事や肉食が中心となった食生活を送ることも皮脂の過剰分泌を促してしまいます。過剰に取り過ぎた脂分は皮脂として外に排出されてしまうからです。

甘いものを食べる女性のイラスト

ただし、毛穴への皮脂詰まりを気にして過剰に頭を洗うことは避けましょう。1日に何度も洗髪をしたりすると頭皮にとって必要となる皮脂まで除去してしまい、肌トラブルの原因となってしまいます。

女性が悩む分娩後脱毛症!原因と特徴は?

出産後に急に抜け毛が増えてしまったという経験がある人もいるかもしれません。

これは、女性特有の抜け毛の症状で「分娩後脱毛症」と言います。出産後に毛が抜け始めることから「産後脱毛症」と呼ばれることもあります。分娩後脱毛症はくしを通した際に毛がごっそりと抜け落ちたり、枕に大量の毛髪が残っていたりするなどといった症状が見られるため、突然の大量の抜け毛に不安を感じる女性は少なくありません。

しかし人によって違いはあるものの出産の2カ月後くらいから始まる分娩後脱毛症の症状は、出産後6カ月~1年程度すると自然に回復していくことが一般的です。

産後の女性には起こり得る症状であることを理解して考え込まないようにしましょう。悩みすぎることでストレスが発端となり円形脱毛症のような別の抜け毛症状が起きてしまうこともあるからです。

女性は妊娠すると女性ホルモンが活発に分泌されます。そして女性ホルモンの分泌が活発化すると毛の成長が促されるため、ヘアサイクルの成長期に入ります。

しかし、出産が終わると増加していた女性ホルモンの量が一気にもとの量に戻ってしまい、ヘアサイクルが休止期に入ってしまうのです。休止期に入ると今まで抜け落ちていなかった毛が一気に抜けてしまいます。

これにより、過剰なまでの量で抜け毛が起きてしまうのです。毛の成長が止まってしまう理由には、妊娠中にお腹の子どもに栄養を取られてしまっているということも挙げられます。体内の栄養が子どもに回り、頭皮まで十分に行き渡らなくなることで毛の成長が衰えてしまうのです。

さらに、妊娠や出産によるストレスや疲れ、睡眠不足といったことが毛の生育に影響を与えることがあるとも言われています。

抜け毛があっても大丈夫?気にしなくても良いケース

抜け毛には早めに対策を取っておいた方が良いものもありますが、過剰に気にする必要がない種類もあります。しかし、抜け毛が深刻か否かを判別することができないでいると、本来なら気にしなくても良い抜け毛に対しても大きな不安を感じてしまうものです。

その不安は睡眠不足を招いたり、過剰なストレスとなって血行を悪くしてしまったりして、軽度の抜け毛を悪化させ深刻な状態としてしまうケースもあります。

そこでどのような抜け毛は気にしなくても良い症状であるのかを知っておくと安心です。

抜け毛は大きく分けると慢性抜毛根(まんせいばつもうこん)と急性抜毛根(きゅうせいばつもうこん)の2つの種類があります。

慢性抜毛根とはヘアサイクルを終了して抜け落ちた髪を言います。髪はヘアサイクルの休止期になると新しい毛の生育とともに自然に抜け落ちるものです。ヘアサイクルの過程のうち休止期で毛が抜け落ちることは健康なことであるため、気にする必要はありません。

慢性抜毛根を見分けるためには毛根をチェックするという方法があります。慢性抜毛根の毛根はマッチ棒のように毛球が楕円の形に丸く膨らんでいるのが特徴です。

また、毛先から毛根にかけて毛の太さがほとんど変わらないという特色もあります。毛がこのような形であった場合には特に心配する必要はないでしょう。

こんな抜け毛は要注意!対処すべきケース

過剰に心配する必要のない抜け毛もあります。しかし中には病気が原因で起きている抜け毛もあるのです。

たとえば、肝臓が悪くなっていることが要因となり毛が抜けてしまうことがあります。

髪の毛の主成分はたんぱく質です。そしてたんぱく質を作る役割を持っている場所は肝臓となっています。このため肝臓の機能が正常に働かないと、たんぱく質を作ることができなくなり、髪の毛が形成されなくなってしまうのです。

また糖尿病が起因して毛が抜けてしまうこともあります。糖尿病とは血糖値と呼ばれる血液中にあるブドウ糖の濃度が常に高くなってしまっている病気です。高血糖値状態が長く続くと糖分を出す際に同時に排出される尿の量が増え脱水症状となってしまったり、水分を過剰に排出してしまうため異常にのどが渇いてしまったり疲れやすくなったりします。

また、高血糖により血がドロドロになると血液がスムーズに流れなくなってしまうのです。血流が滞ると、血液とともに運ばれるはずの栄養が頭皮まで届かなくなってしまい、毛の成長が衰えます。

他にも甲状腺機能が正常に働いていないことにより抜け毛が起きてしまっている場合もあります。甲状腺機能の働きに異常があると甲状腺ホルモンの分泌量は減少します。甲状腺ホルモンは体の細胞の成長を促す役割を持つ大切な存在です。甲状腺ホルモンが充分な量で分泌されないと、全身の細胞の成長を促すことができなくなります。

髪の毛は毛母細胞が細胞分裂を起こすことにより成長しますが、頭部まで甲状腺ホルモンの働きが届かなくなると、頭の毛の成長が止まってしまうのです。甲状腺機能の異常が悪化してしまうと命のかかわるケースもあります。病気が原因となって起きている抜け毛は体が教える危険のシグナルと思って特に注意をし、適切な対処をすることが必要です。

まとめ

抜け毛と一言で言っても、その種類はさまざまです。原因によっては気にしなくても良い場合と、注意しなければいけない抜け毛とがあります。健康な髪であっても、ヘアサイクルの休止期の期間になると髪の毛は自然に落ちるものです。新しい髪の毛が生えることで毛が押し出されることがその理由です。このような場合には抜け毛について特に心配する必要はありません。

また、出産をした後に抜ける毛もホルモンバランスの一時的な変化により起こり、時間とともに治ることが一般的であるため、特に気にする必要はないでしょう。しかし、男性に多く見られるAGAや女性版AGAと言われているびまん性脱毛症といった症状が原因で毛が抜けている場合にはヘアサイクルが乱れていることがあるため、対策を取ることが必要です。

ヘアサイクルの乱れを起こしている原因に合わせて、たとえばストレス解消法を積極的に見つけたり、生活習慣を見直したり、髪に悪い影響を与える趣味嗜好を控えたりすることが対策のひとつとなります。このような対策は皮脂の過剰分泌による抜け毛でも有効的です。さらに皮脂の分泌を抑えるために脂分の摂取量に意識を持った食生活をすると良いでしょう。特に注意しなければいけないのが、病気に起因した抜け毛です。肝臓の不調や糖尿病、甲状腺機能の異常といった病気により毛が抜けてしまっている場合には早急に対処することが必要となります。

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